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竹増貞信「海外の店舗では『日本流』を押しつけない」<コンビニ百里の道をゆく>

連載「コンビニ百里の道をゆく」

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竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

「コンビニ百里の道をゆく」は、47歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。

*  *  *
 今年の夏、中国江蘇省の南京市に5店舗のローソンをオープンしました。南京市は800万以上の人口を誇り、若者を中心にコンビニ需要が高まっている都市。日本のコンビニの出店は初となります。5年以内に、300店舗以上を目指します。

 海外戦略はこれまで以上に重要になると考えています。国内でもまだまだ成長できるポテンシャルはありますが、少子高齢化で飛躍的なマーケットの拡大は考えにくい。だから私たちは、農業やエンターテインメントなどコンビニという業態の垣根を越えて、国内のさまざまな領域にまたがって勝負をしています。

 一方で、海外、特に東南アジア、中国は経済成長のさなかにあり、機を逃さずにコンビニを出店すれば、ローソンも一緒に成長できる環境です。中国には人口100万人以上の都市が142もあり、タイは6千万人以上、フィリピンは1億人以上、インドネシアは約2億5千万人もの人口を抱えているのですから、そのマーケットを取りにいかない手はありません。

 幸い、パートナーの三菱商事は中国、東南アジア地域に強く、マーケット分析にも長けています。ローソンがこれから進出しようと計画している地域でも、リサーチやパートナー探しなどに積極的に協力してもらっています。

 海外進出の際に特に注意しているのは、「『日本流』を押しつけない」こと。コンビニは地域の生活に寄り添う存在ですから、その地域の生活習慣や嗜好から外れないことが何よりも大切です。システムや物流などの面ではバックアップしつつ、店舗づくりには信頼できる現地パートナーの意見をどんどん取り入れるべきだと思っています。

 それぞれの都市でいかに競争力のあるパートナーを見つけ、各地域に合った事業を立ち上げていけるかが、海外事業のカギになるでしょう。現地パートナー、三菱商事とローソンが三位一体になることで、数年後には、海外事業の成果が数字に表れるはずです。

AERA 2017年9月18日号


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