進化するグルメ缶詰が飲兵衛を救う (1/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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進化するグルメ缶詰が飲兵衛を救う

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福光恵AERA#グルメ
パケ買いしたくなるようなスタイリッシュなパッケージも増えた新世代のグルメ缶詰(撮影/写真部・大野洋介)

パケ買いしたくなるようなスタイリッシュなパッケージも増えた新世代のグルメ缶詰(撮影/写真部・大野洋介)

 疲れ切った。酒場に行く元気も、自力でつまみを作る気力もない。でも飲みたい! そんな夜のお供には、缶詰がイイ。

【フォトギャラリー】「おいしい・お手軽・便利」な救世主 進化するグルメ缶詰

「利尻島産むしうに」やら、「だし巻き」やら、「名古屋コーチン胡麻担々」やら「貝柱のアヒージョ」やら……日本料理店の元板前あたりが開いた、創作料理店のメニューではない。なんとこれ、本当にある「缶詰」なのだ。

 またの名を「グルメ缶詰」とも呼ばれるクオリティーで、お値段は1缶300~1千円前後が中心。しかも最近は、近所のコンビニやスーパーで、手軽に買えるものも増えている。

 そんな缶詰の進化話の前に、ちょっとその歴史のおさらいから。実は缶詰のルーツは1800年代の初め、かのナポレオンが遠征するフランス軍のために、食品の長期保存のアイデアを公募したことにさかのぼる。

 このとき採用されたのが、ガラスびんに料理を真空詰めにして、びんごと加熱して殺菌するアイデア。数年後、これをヒントに、ブリキの缶に食品を真空詰めにして保存する「缶詰」が発明された。

●万年床から料亭へ

 とまあ当初は最先端技術を駆使したバリバリのイノベーションだった缶詰技術だが、200年の時を経た現代の日本では、味気ない酒のつまみの代名詞に成り下がったこともあった。サバ缶とワンカップを開けるときの「プシュ」音のハーモニー。これほど、万年床のアパートに似合うものもなかった。

 そんな缶詰が、大きく様変わりしたのはここ数年のこと。缶詰で酒を飲む「缶詰バー」の草分け、「mr.kanso」を運営するクリーン・ブラザーズの川端三知夫さんはこう話す。

「1号店を大阪市の南堀江に開いたのが2002年。当時はおつまみになる缶詰といえば、サバとツナくらいしか思いつかないような時代でした。それが今、店で用意する缶詰は300種類以上。爆発的に増えました。さまざまな食品の缶詰開発に、多くのメーカーが挑戦して、おいしい缶詰が数多く登場した結果ですよね」


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