レアジョブ英会話のカールウィン先生と、ニュース教材で学習中。明るくて教え方が丁寧だ(撮影/写真部・堀内慶太郎)
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レアジョブ英会話のカールウィン先生と、ニュース教材で学習中。明るくて教え方が丁寧だ(撮影/写真部・堀内慶太郎)

 安価で自宅でも学習できる手軽さが人気のオンライン英会話に記者が挑戦。その人気の背景には、意外なニーズもあるようだ。

 記者が一念発起して試すことにした、オンライン英会話。これは無料通話ソフトの「スカイプ」で、フィリピン人の講師と1レッスン25分間話すというもの。1回200円以下の教室も少なくないし、直前にネットで予約できるという手軽さが魅力だ。今回は「レアジョブ英会話」「QQイングリッシュ」「ラングリッチ」の3サービスで、毎日1コマずつ、計約1時間半のレッスンを10日間続けた。

 初日。力試しのためには、できるだけフリートークするほうがいい、と雑誌に書いてあったので、準備せずに挑む。最初から頑張りすぎると続きませんしね。初めてのレッスンは、40代の女性講師を選んだ。ドキドキしながら講師からのコールに応答すると、

「グッド・イブニーング!」

 ニコニコした優しい先生でひと安心。自己紹介を促されて名前、年齢、職業、住んでいるところ、趣味などをひと通り話し、世間話をして無事終了。

 次の先生は20代の男性講師。同じく自己紹介した後は、趣味のテニスの話に。私のラケットがプリンスの「シャラポワモデル」だとか、日本語では絶対に話さないであろう微妙な内容の世間話をする。ちなみに先生の趣味はテニスではない。次の話題は、夫が激務で帰宅が遅いと愚痴ったり、日本の就職活動の仕組みを説明したり…。あれ? 私、英語でコミュニケーションできてるじゃない!

 知っている単語を適当に並べた程度だが、伝わっている。これなら不規則な仕事でも続けられそう。「毎日続ければグローバル人材まっしぐら!」と小躍りする勢いだった。

 それに初日と2日目は、英会話以上に、帰宅後、だれかと話せることが楽しかった。もっと英語力が向上し、相性のいい先生が見つかれば、仕事やプライベートの具体的な悩みや愚痴も聞いてもらえそう。

「実際にそういうニーズもあります。友達になって、毎日同じ先生を予約する人も多いんです」と話すのは、レアジョブ英会話の広報担当、荒川佳織さん。多くのサービスでは、お気に入り講師をブックマーク(登録)できる。レアジョブ英会話では講師をブックマーク数が多い順に並べ替えて見ることも可能。

 ちなみに上位は若い女性講師がほとんど。同サービスの受講者は男性会員の割合が多いとのことだが…。なるほど納得。

AERA 2015年3月2日号より抜粋