世界からひんしゅく 日本が空気「読み違えた」理由 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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世界からひんしゅく 日本が空気「読み違えた」理由

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釧路沖の北西太平洋で、調査捕鯨のために捕獲されたミンククジラ。南極海での調査捕鯨を禁じられ、次は北西太平洋が焦点になる(代表撮影) (c)朝日新聞社 

釧路沖の北西太平洋で、調査捕鯨のために捕獲されたミンククジラ。南極海での調査捕鯨を禁じられ、次は北西太平洋が焦点になる(代表撮影) (c)朝日新聞社 

 なぜ、こんな読み間違いをしたのだろうか。背景には、ゾウやライオンと同じ野生動物だからクジラとも共生しようという豪州や欧米と、クジラを食糧資源と見る日本との価値観の大きな隔たりがある。日本はこの根本的な価値観の相違を理解しようとしないばかりか、愚弄するような行為でIWC加盟国のひんしゅくを買ってきた。

 7年前、在イタリアのNGOが「国際捕鯨委員会における日本の票固め」と題する英文の小冊子を発行した。そこには、商業捕鯨の復活などを日本がIWCで求めた場合、それらを支持することを条件に、IWC加盟の発展途上国に水産関係の無償援助(ODA)を供与している実態が暴露されていた。IWC総会に出席する代表の旅費なども日本が負担していたというが、この票の「買収」について、水産庁は当時、否定しなかった。

 その一端は、10年6月28日号のアエラでも、「捕鯨賛成票買収とODA」として報じてきた。なかには、札束で横面(よこつら)を張られるような日本との闇取引を拒否した国もあった。たとえば、インド洋の島嶼(とうしょ)国、セーシェルは、こう言っている。

「経済協力を利用して自国の考えを他国に強要することは恥ずべきことと考えます」(前出在イタリアNGOの冊子から)

AERA  2014年4月14日号より抜粋


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