前著『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』(2014年、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)で、心理学的な見地から、男女がすれ違う理由をわかりやすく解説した、作家で心理カウンセラーの五百田達成(いおた たつなり)さん。



 前著では、"夫婦ゲンカが減った""異性の上司とコミュニケーションが円滑に取れるようになった"と好評の一方で、"違うことはわかったけど、じゃあどうしたらいいの""もっと具体的なフレーズが知りたい"という感想も寄せられたのだとか。



 そこで、前著を踏まえた上で、「とにかくモメずに、平和に、言いたいことを相手に伝える」ために、万能便利フレーズを紹介した"会話ハンドブック"が、書籍『「察しない男」と「説明しない女」のモメない会話術』。



 たとえば、本書で紹介している夫婦の会話の一例が以下。



男:「今日、食べてきたからメシいらないや」

女:「なんで連絡がないの?どうしてメールの一本もできないの?」



 夫に食べさせようと一生懸命作った料理を、無神経にも「いらない」なんて言われたら、大半の妻がカチンとくるのではないでしょうか。こういうとき、妻は「どうして連絡くれなかったの?」と問い詰めがちです。ですが、夫がそれに答えようと、連絡できなかった理由をあれこれ弁解しても逆効果。なぜなら、妻は、「連絡がなくてムカつく」という怒りの気持ちになっているので、ここで夫がどう対応しても火に油を注ぐだけなのです。この会話では、ほぼ100%夫婦ゲンカが勃発してしまうでしょう。



 そこで五百田さんが女性側に提案するのが、以下の言い換えです。



男:「今日、食べてきたからメシいらないや」

女:「連絡が遅いと食費に無駄が出るの。ご飯がいるかいらないかは、18時までに知らせて」



 五百田さんは、察することが苦手な男性は、説明されて初めて納得するので、次からは約束を守ってほしいなら「なんで?どうして?」と感情的に追い詰めてしまうよりは、妻が自分の希望や状況を、あくまでも論理的に「説明」した方が有効だと提案しています。



 一見遠回りに見えますが、男性と女性、それぞれの考え方の違いを知った上で、相手に伝わりやすいフレーズを使用する方が、建設的なようです。本書が紹介する便利フレーズをマスターすることが、人間関係を良好に築く近道なのかもしれません。