新国立競技場(撮影/写真部・小林修)
新国立競技場(撮影/写真部・小林修)

 今月23日からついに始まる東京オリンピック。メダルラッシュも期待できる前半戦。各日の見どころを紹介する。

【写真】苦難を乗り越えて五輪連続出場をつかんだ池江璃花子選手

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▼23日(開会式・第1日)
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で1年遅れとなった東京五輪が開幕する。計33競技339種目が実施され、世界から1万人以上の選手がメダルを争う。なお、開会式前の21日からは、サッカーとソフトボールの予選が始まる。どちらもメダルが期待される競技だ。

▼24日(第2日)
 日本の金メダル第1号候補は、柔道女子48キロ級の渡名喜風南(となきふうな)と男子60キロ級の高藤直寿だろう。二人とも世界選手権優勝経験者で、実績は十分。

 競泳女子400メートルリレー予選では、急性リンパ性白血病から復帰した池江璃花子が登場。奇跡の復活を遂げた21歳の水の女王は、どんな泳ぎを見せるのか。

苦難を乗り越えて五輪連続出場をつかんだ池江璃花子 (c)朝日新聞社
苦難を乗り越えて五輪連続出場をつかんだ池江璃花子 (c)朝日新聞社

▼25日(第3日)
 競泳の決勝がスタート。前回のリオ大会では金二つを含むメダル7個を獲得した。前大会以上の結果が目標だ。エースの瀬戸大也は競泳最初の決勝種目、男子400メートル個人メドレーに挑む。瀬戸は複数種目での金メダルを狙い、200メートルバタフライは28日、200メートル個人メドレーは30日に決勝が行われる。

 この日のもう一つの注目は、柔道女子52キロ級の阿部詩と男子66キロ級の阿部一二三。兄妹同日金メダルとなれば世界初。

 スケートボードもメダルの可能性が高い。ストリート男子には、6月の世界選手権を制した堀米雄斗が出場。現在は世界ランク2位だ。新競技初の金メダルなるか。

▼26日(第4日)
 今大会で最も金メダルに近いと言われるのが、柔道男子73キロ級の大野将平だ。リオ大会で金を獲得し、その後も主要な世界大会で勝ち続けている。

 体操男子団体も五輪連覇を狙う。中国、米国、ロシアといった強力なライバルを迎え撃つ。

 スケートボード女子ストリートの西村碧莉(あおり)は、6月の世界選手権で優勝。男子の堀米と“アベックメダル”を狙う。

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