松山ケンイチ 地方と東京の二重生活で見えたものとは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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松山ケンイチ 地方と東京の二重生活で見えたものとは?

菊地陽子週刊朝日
映画「BLUE/ブルー」は4月9日から新宿バルト9ほか全国公開 (c)2021「BLUE/ブルー」製作委員会

映画「BLUE/ブルー」は4月9日から新宿バルト9ほか全国公開 (c)2021「BLUE/ブルー」製作委員会

松山ケンイチ  [撮影/写真部・高野楓菜、ヘアメイク/キクチタダシ(LUCK HAIR)、スタイリスト/五十嵐堂寿]

松山ケンイチ  [撮影/写真部・高野楓菜、ヘアメイク/キクチタダシ(LUCK HAIR)、スタイリスト/五十嵐堂寿]

 吉田恵輔監督の映画「BLUE/ブルー」で主演を演じる松山ケンイチさん。人気俳優でありがなら、地方と東京を行き来する生活を送る。なぜ二重生活を決めたのか、田舎暮らしが俳優業にどんな刺激をもたらしたのか。

>>【前編/松山ケンイチ 「負け続けるボクサー」役で考えた“強さ”の意味】より続く

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松山さんは、田舎と東京との二重生活を送っている。雪深い地方の村にも住まいを持ち、撮影のない時期は田舎で野菜などを育て、必要な家具を自分で作ったりしている。地方と東京を行き来する新しい生活スタイルに移行したのは、まだ新型コロナウイルスの感染が拡大する前のことだ。多くの監督や演出家が出演を切望する人気俳優が、なぜ、二重生活を選んだのか。

「東京でのマンション暮らしだと、守らなければならないルールがいくつもあって、それが子供にとっては少し窮屈というか……。近所に迷惑をかけないように、敷地内を走り回らないように、大きな声を出さないようにといろいろ気を遣わなければいけない。ルールから解放されたところで生活してみるのもいいんじゃないかと思ったのが最初の動機です」

 地元の人たちとの交流は、松山さんの俳優としての今後の歩み方にも刺激をくれた。

「小学校のとき、ざっくりとですが農業が第一次産業、工業なんかの製造業が第二次産業、サービス業が第三次産業って習ったじゃないですか。エンターテインメントは第三次産業に分類されますが、俳優としてどんなすごい評価をいただいても、そんなこと、第一次産業や第二次産業に従事している人は全然知らないんじゃないかと。自分たちが必死で取り組んでいるものづくりは、実は、小さい世界の中にしか響いてなかったんじゃないかと思ったんです。エンタメの世界で、『売れてる』っていう人のことを知っている一次産業の人がどれだけいるだろう、って……。同じ場所にずっといて、似たような価値観の人たちと話すことで、だんだん、『こういう世界の人たちってこうだよね』と、固定したイメージを持つようになってしまっていたことに気づいて」


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