コロナ禍で筋肉量低下 行政も注目、原因は食生活にも (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナ禍で筋肉量低下 行政も注目、原因は食生活にも

桜井恒二週刊朝日#ヘルス
※写真はイメージです (GettyImages)

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 のどやあごなど口腔機能の不調にも注意が必要だ。座位をキープできず、寝る時間が増えればさらなる筋力低下を招き、やがて嚥下や呼吸にも影響が出てくる。

「のどやあごの筋肉は見えにくいですが、のみ込む筋力も徐々に低下します。体幹が弱って背筋が曲がると喉仏が下へ垂れてきて、ご飯がのみ込みにくくなる。のみ込みが悪くなって誤嚥性肺炎で亡くなるケースもあります。直接の死因は肺炎でも、その背景には筋力低下・低栄養が潜んでいるケースが多いのです」(同)

 あなどれないフレイルの恐怖には、行政も注目している。

 従来、壮年期(40~64歳)のメタボリックシンドローム対策に力を入れてきた厚生労働省は、高齢化社会の進展とともに、フレイルの増加を憂慮。2010年代半ばからは各自治体に介護予防のための健康支援の一環として体操教室など「住民主体の通いの場」の創出を求め、全国各地の自治体でさまざまな取り組みが行われている。

 東京都千代田区では、運動したい高齢者のグループに対し、作業療法士などを派遣して運動指導をしたり、区立施設などで週1回90分、高齢者向けの運動教室を展開したりしていた。だが、昨年からのコロナ禍により、こうした試みに水を差されているという。同区の保健福祉部在宅支援課の担当者は、こう話す。

「コロナ禍では密になってしまうので、現在は予約制で月1回の開催に制限して、自宅でできる運動を指導員がアドバイスしています。それでも、たとえばご家族が心配するなどして、集まるのが当初の5割前後になったりしています」

(桜井恒二)

週刊朝日  2021年2月19日号より抜粋


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