──ちなみにステイホーム中は何を?

 それが仕事ばっかりしてました。毎日、Zoom会議があって、普通に仕事をしてるより忙しかったです。コロナ禍のなかで何ができるか、関ジャニ∞として、またジャニーズのタレントだからこそできることは何かとかずっと話し合って……。

 まぁ、配信くらいしかできないんですけど。他にも自分たちがやっている番組のリモート収録もやりましたし、リモート飲みも多くて。酒量も増えるし、家におるのにボケ~ッとする暇があんまりなかった。結構、疲れましたね。

──どうやってリフレッシュしていたんですか?

 お風呂に入ってるときしかリラックスタイムがないんですよ。年中シャワーの人間だったんですけど、入浴剤もいろいろ買って20、30分湯船に浸かってみたり。あとは音楽を聴いて歌ったりしながら楽しんでました。すぐ飽きましたけど(笑)。

──バラエティーや音楽活動など、多方面でご活躍ですが、大倉さんにとって「演じる」楽しさは?

 関ジャニ∞だったり、大倉忠義という個人では伝えられないものが、役を通して伝えられるところですかね。舞台もそうですけど、稽古中、試行錯誤しながら役を作っていくしんどさ、苦しさはあっても、その役で表現したことが誰かに届いて何かが伝わると喜びに変わる。そこですね。

──この映画の反響も楽しみですね。

 一人でも多くの方に「人生の中で、またいつか見返したいな」と思ってもらえるような、心に残る作品になってほしい。今はいろんなものが消費されるサイクルも早いし、そのときだけで消えてしまうものも多いですが、誰かの「大切な一本」として残る映画になるといいなと思います。

(構成・大道絵里子)

週刊朝日  2020年9月18日号より抜粋