「今年は帰ってこないよね」 肩身狭い都民オンライン帰省術 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「今年は帰ってこないよね」 肩身狭い都民オンライン帰省術

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菊地武顕週刊朝日
※写真はイメージです (GettyImages)

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 多くの帰省客が実家を訪れる可能性がある夏。地方在住者からは戸惑いの声もあがる。感染者ゼロ(7月18日現在)が続く岩手県のマスコミ関係者が語る。

「県民はピリピリしてますよ。誰も第1号にはなりたくないですから。うちは子どもたちが東京にいますが、お盆には戻れないと覚悟しています。でも会社で『子どもさん、当然帰省しないんだよね』と声を掛けられたときは、ムッとしました。自粛警察は岩手にもたくさんいるんです」

 県庁所在地の会社でこれだから、農村部の様子は推して知るべし。安倍晋三首相がゴールデンウィーク前に提唱して話題になった「オンライン帰省」が、今こそ求められているのではないか。

 オンライン帰省の手段としては、パソコンやスマートフォンを使ってのビデオ通話などが考えられる。4月下旬に実際にオンライン帰省を経験した演歌歌手の大石まどかさんが語る。

「函館で一人住まいの母から『しばらく会えないから、ビデオ通話をしてみたい』と連絡があったんです。母は74歳。ガラケーを使っていたんですが、向こうに住む兄に相談して高齢者向けスマホに替えてもらいました。いろいろな設定も兄がやったうえで、兄に教わりながら挑戦したんです。母は、リアルタイムで動く私を見ながら話すことに『ヘーーッ』と感動し、喜んでいました」

 大石さん自身も、予想以上に楽しかったと振り返る。

 これだけでも十分に満喫できているが、オンライン帰省は少し工夫を加えることでより楽しめるようになる。ITジャーナリストの三上洋さんは、写真や食べ物を用意することを勧める。

「写真や料理があると話が弾むんです。親御さんにお願いして地域の写真を撮ってもらうと、それを見ながら思い出話で盛り上がれます。お盆の時期でしたらお墓の写真を撮ってもらって、オンライン墓参りもいいでしょう。東京のご飯と実家のご飯を見せ合うことで『それ、おいしそうだから今度送ってよ』と互いに料理や食材を送り、次はその感想を語り合うこともできます」(三上さん)


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