「言われたとたん、一瞬何を言われたのかもわからず、鈍器で頭をガンと殴られたような感覚の衝撃を受けました。軽い感じで発言したのかもしれませんが、私にとってはそんなに軽いものじゃなくて、一番大事にしているものを踏みにじられたという感じでした。私のコスプレはキャラ愛がすべてですから」

 ステージでは追い討ちをかけるような発言が続いた。裏切りマンキーコングの風次は彼女に対し、「今日はもう、手ぶらで来てくれました」などとトーク。その後の出演者全員でPCゲームを楽しむという企画では、エリック・ニコラスが「足引っ張るな」などと彼女に言ったという。

「吉本の芸人さんたちに強く言われ、混乱しました。具合がすごく悪くなって来て、心が割れるようでした。ステージが終わった後、立っていられなくなって・・・救護室に運ばれました。今まで頑張ってきたのに、イベントも辛い感じで終わってしまいました。ずっとショックで、その後、3日間くらい寝込んだままでした」

  吉本興業に一連の経緯について質問すると、こう回答した。

「先方さまと対応協議中ですので、内容の公表は差し控えさせて頂きます」

 その後、進展はあったのか。すみれおじさんの提携先事務所はこう言った。

「協議は決裂しました。西澤さんご本人からは協議中に挑発的な私信が送られてきていまして、そのことも含めて協議したかったのですが、何も解決していないのに、吉本側はこちらに『和解した』と発表するように言って来ました。こちらに折れろと言っているようなものですから、とても受け入れられません。彼女はあれ以来、ずっとふさぎ込んでいて、頻繁に泣いていました。ひと月休養をとらせてから、徐々にSNSも復帰させましたが、心の傷は癒えていません」

(本誌 上田耕司)

※週刊朝日オンライン限定記事

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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