北原みのり「朝ドラのお父ちゃんが怖いワケ」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「朝ドラのお父ちゃんが怖いワケ」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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北原みのり週刊朝日#ドラマ#北原みのり
北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

イラスト/田房永子

イラスト/田房永子

 DV家庭に育った友人が、「今の朝ドラは嫌い」とハッキリと言っていた。彼女がテレビをつけたらちょうど、小学生の主人公が、知人宅で泥酔した父親を迎えに行くシーンがあったという。幼い娘に寄りかかりながら、お父ちゃんは文字通りでれでれと娘にしなだれかかる。

「小さい女の子が酔っ払った父親を迎えに行くシーンを、ほんわかした話として描かれるのはつらい。トラウマがよみがえる」

 それは彼女の幼い頃の体験そのものだったという。悲惨に凄惨(せいさん)に描いてほしいとは言わない。でも、横暴なザ・家父長が軽々しく愛すべきキャラ化されてしまうようなノリ、今の時代、追い詰められる気分にさせられる女性も少なくないのではないか。

 さて、2019年も出ました、国際ジェンダーギャップ指数。日本は114位(17年)だった最低ラインを更新し、121位に転落。やっぱ、そういう国で、暴力男だけど根は良い奴さ~、みたいな物語、リアルすぎて怖いのかもしれない。

週刊朝日  2020年1月3‐10日合併号


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