大植被告は、身柄を確保された時、手錠や腰縄はなく、服装も逃げた時の紺色の服ではなかった。その後、犯人蔵匿容疑で逮捕された荻野容疑者。大植被告と昔からの知り合いで助けたという。他にも大植被告の逃走をサポートした少年数人の名前があがっているという。

 大阪地検は10月30日にも、岸和田市内で被告人が逃走するという失態を犯している。記者会見した大阪地検は「保釈取消による収容後に被告人を逃走させてしまったことは、遺憾である。被告人の身柄が確保され収容できたことについて安堵している。東大阪市をはじめ近隣住民に不安を覚えさせる結果になった点について重く受け止めており、申し訳なく思っている。先日、岸和田市で発生した逃走事案と合わせ、収容のあり方を検討して参りたい」と説明した。

 だが、大植被告の逃走状況や身柄の行方については、回答を「差し控える」と繰り返すばかり。この逃走劇に東大阪市民はこう呆れた。

「10月30日にも岸和田市で逃げられた。やっとつかまったと思ったら、今度は東大阪市で同じような逃走劇。しっかりしてもらわんとね」

(今西憲之)

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