さんまは残留の条件として自分のペースで仕事ができるように個人事務所を設立することを吉本に認めさせたという。

「マネジメントは吉本が一手に引き受けるが、仕事はさんまが選ぶという契約で折り合ったんです。さんまは吉本芸人ではあるんやろうけど、ちょっと他の芸人とは違う形で仕事してるんですよ。さんまには吉本の腕利きマネージャーがつき、社内で独立する形がうまくいき、ますます人気者になっていったのはご存知の通り。宮迫君も、さんまの会社に入れてもらうか、社内で一度、独立するような形にすればいい。時間が経過し、わだかまりが解ければまた、吉本と直接、契約するのもええなと思う。これは加藤浩次(極楽とんぼ)君とか他の芸人もあてはまるんやないですか」

 さんまは当初、宮迫博之を引き取るとラジオなどで発言してきたが、最近は自身の番組で「宮迫、他を当たってくれるか」と笑いながら呼びかけているという。小軽さんは宮迫にこうアドバイスする。

「宮迫君は今回の騒動の責任は自分自身にあることを忘れたらいかん。芸人は自己責任。あれだけの人気者、ギャラは十分にもらっている。ギャラがなくて、直営業なしで食っていけない芸人とは違う。直営業やりすぎて吉本から契約解除になった芸人が過去にいたことも、知っているはず。なんとか、円満にまとまってほしいわ」(今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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