世界でいちばん「座りすぎ」! 日本人のがん、脳梗塞との関係は?

がん

2018/10/11 11:30

写真はイメージです
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世界20か国・地域の平日の総座位時間(週刊朝日2018年10月18日号から)
世界20か国・地域の平日の総座位時間(週刊朝日2018年10月18日号から)

 TOO MUCH SITTING(座りすぎ)──。数年前から、世界中の健康科学分野をにぎわすようになったフレーズだ。文字どおり、座って過ごす時間が長すぎることを意味し、それによってさまざまな健康被害を引き起こすことが報告されている。

【グラフ】日本人はこんなに座っている!世界20か国の総座位時間はこちら

 WHO(世界保健機関)は2012年、座りすぎが喫煙や偏った食生活、アルコールの飲みすぎと並んで肥満や糖尿病、高血圧症、心筋梗塞、脳梗塞、がんなどの病気を誘発し、世界で年間約200万人の死因につながっている、と発表した。

 ブラジルのサンパウロ大学の研究者らは16年、「世界54カ国で年間43万人を超す人が、座って過ごす時間が長すぎることが原因で死んでいる」と、WHOよりも直接的な表現で発表している。

 こうした数値は「たかが座りすぎ」とは切り捨てられないリスクの高さだ。座るというごくありふれた日常行動が病気や死に直結する──それまで思いも寄らなかった“新常識”が世界中で注目を集めている。

 座りすぎ問題の日本における第一人者、早稲田大学スポーツ科学学術院の岡浩一朗教授はこう話す。

「座りすぎが問題視されるようになったのは00年ごろ。欧米諸国を中心に研究と対策が進みました。欧米の多くの国々では肥満と糖尿病が『国民病』となっていて、当初の狙いはそれを解消することでした」

 英国は11年に座りすぎのガイドライン(英国身体活動指針)を作成。その後も継続して「就業時間中に少なくとも2時間、理想は4時間、座っている時間を減らして、立ったり、歩いたりする低強度の活動にあてるべきである」と勧告した。

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