池江璃花子 (c)朝日新聞社
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 競泳の池江璃花子(18)が、ジャカルタのアジア大会で大活躍した。8種目に出場し、バタフライや自由形、リレーなどで計6個の金メダルを獲得した。日本代表の中で早くもエースの貫禄。2年後の東京五輪でも、金メダルの期待が高まる。

 2000年シドニー五輪代表だった萩原智子さんは、成長に目を細める。

「昨年から、彼女の弱点だった下半身を、ウェートトレーニングで強化した成果が表れています。スタートでより遠くに鋭く飛び込め、前半の驚異的なスピードや、ラストスパートでもキックが強く粘れるようになりました。ターンなど細かいところにまだ粗削りな部分があるので、伸びしろは十分あります」

 池江は、アジア大会直前にパンパシフィック水泳選手権にも参加。8種目に出場し、タフさも際立つ。

 パンパシフィック水泳選手権を取材した複数の関係者は、池江のタフネスぶりを指摘する。

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