グラウンドには週に数回…選手の心つかめなかった内田前監督 日大アメフト部「闇の構図」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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グラウンドには週に数回…選手の心つかめなかった内田前監督 日大アメフト部「闇の構図」

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緒方麦週刊朝日#日大
「指示は出していない」。内田前監督(右)の会見コメントに世論は納得しなかった

「指示は出していない」。内田前監督(右)の会見コメントに世論は納得しなかった

会見する大塚学長

会見する大塚学長

日大学長会見に女性が乱入。危機管理の甘さを露呈することに……

日大学長会見に女性が乱入。危機管理の甘さを露呈することに……

 日本大アメリカンフットボール部のラフプレーを巡る騒動は、収まる気配がない。緊急会見を開いた大塚吉兵衛(きちべえ)学長は「監督が全面的に悪いとなっているが、本当のことはよくわからない」と説明したが、内田正人前監督の絶対的な影響力が、名門を支配していた構図が見えてくる。

【写真】会見場に乱入した女性と、それを見つめる日大関係者

 5月26日、関西学院大は日大からの再回答の内容について、「多くの矛盾が存在する」などと断じた。日大アメフト部のラフプレーを巡っては、内田正人前監督が23日夜の会見で「指示はしていない」と終始否定し、不評を買った。これに対し、日大教職員組合が「大学法人本部の危機管理能力欠如」を糾弾し、アメフト部父母会は「大学の対応に憤りを感じた」と不満を隠さない。25日には大塚吉兵衛学長までが緊急会見を開くことになり、大塚学長は「(日大ブランドが)落ちない努力をしなければ」と語るも、もはや名門の凋落は避けられそうもない。

 日大アメフト部は「フェニックス」の愛称で知られ、付属校から入部する選手も多い。だが、そこには内田前監督の存在が大きく影響したようだ。

 付属校アメフト部OBの男性(18)によると、フェニックスの選手に気に入られると、指導をしてくれたり目をかけてくれるので、フェニックスと練習場が同じときは、血眼になって練習したという。「がたいがよく、足が速い同期は、フェニックスの練習に誘われた。うらやましかったです」

 あこがれの存在ではあるのだが、チームの頂点に立つ内田前監督の悪評は彼らの耳にも届いていた。

「毎年何人かフェニックスに入部していますが、内田さんが2016年に一度監督を引退したときは、とてもいい時代だったそうです。でも(17年に)内田さんが戻ってくると、先輩たちは何人か退部しました。気に入った選手を試合に出させるえこひいきが見えてしまい、内部分裂が起こったと聞いています」

 日大アメフト部の黄金期を築いたのは故・篠竹幹夫氏だが、アメフトを長く取材してきた新聞記者は「篠竹監督の後を継いだ内田さんは、厳しさだけを受け継いだけど、篠竹さんにはなれなかった」と話す。毎日グラウンドに足を運び、1日24時間をフットボールにかけた篠竹氏の求心力は絶大だった。だが週に何日かしか練習に現れず、選手とはほとんど口をきかない内田前監督は「選手の心をつかめなかった」と見る。この差が、いびつな構図を築いていったのか……。


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