ワコールが発売した「non!PK」(ノンピーケー)=ワコール提供
ワコールが発売した「non!PK」(ノンピーケー)=ワコール提供

 下着メーカー「ワコール」が、3月6日に発売した女子中高生向けの下着が話題だ。

 商品名は「non!PK(ノンピーケー)」。女子中高生が一般的に使う略語「P(パンツが)K(くいこむ)」に由来する。ユニークな商品名だが、商品化までの背景もなかなか面白い。

 ワコールは産学連携共同プロジェクトとして、2013年から京都のノートルダム女学院中学校でワークショップを開催。16年度は「ワコールで商品企画を担当する」と設定し、当時中学3年生だった90人が班に分かれて実習に取り組んだ。

 最優秀賞を受賞した班が企画したのが、PK解消パンツだった。動くと下着がずれて食い込みやすい「PK」の悩みを見事にすくい取った。

 ワークショップをきっかけに、ワコールが17年3月から4月にかけてアンケートした結果、中高生683人のうち、実に84%が「PKで不快に感じたことがある」と回答。迷わず商品化を決めた。

「non!PK」を紹介するホームページには、解説として「パンツが仕掛ける青春の18手」が掲載されている。

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