14歳から36歳になったので、さすがに変わりますよ(笑)。でも、6人の関係性は今でもあまり変わりません。さすがに14歳の扱いは受けないけど、グループに戻れば一番後輩になりますから。

──映画は少年たちが25年の時を経て再会するというストーリーですが、岡田さんはどんな少年でしたか?

 小学校高学年の頃は、まだ太ってました(笑)。近所のクリーニング屋さんで駄菓子を売っていて、そこのいちごクリームパンが大好きで、毎日買いに行ってましたね。ドッジボールばっかりしていて。目立つこともなく、地味でもなく、いわゆる普通の少年でしたね。

──そして14歳でV6としてデビューされるわけですが、近年は役者としても目覚ましい活躍をされています。アイドルと役者、ご自分の中で区切りはつけていますか?

 求められるものが違いますからね。でも、「役者として」「アイドルとして」というのはあまり考えたことがなくて、岡田准一としてどう成長できるかが、大事だと思っています。いかに自分を磨くか、ちゃんと動ける体を作るか、そこにこだわってやってきましたから。

──デビュー当時に思い描いていた未来と比べて、今のご自身をどう思いますか?

 14歳のころは、まさかこのトシまで仕事しているとは思いませんでした。でも、今はこうして映画のお仕事もさせていただいて、なりたかった自分にはなれてるかなと思います。昔から画面で見ていた方とお仕事でご一緒したりするといまだに不思議な気分になりますし、まだまだ足りないところばかりですが。求めていただける限りは、それに応えつづけていきたいと思っています。

週刊朝日 2017年5月19日号