AERA dot.

津田大介「フェイクニュース対策試される仏大統領選」

このエントリーをはてなブックマークに追加

間近に迫ったフランス大統領選が風雲急を告げている(※写真はイメージ)

間近に迫ったフランス大統領選が風雲急を告げている(※写真はイメージ)

 ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られるジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介氏は、横行するフェイクニュースの対策について解説する。

*  *  *
 間近に迫ったフランス大統領選が風雲急を告げている。第1回投票が行われる4月23日に向け、各候補者たちは力の入った選挙キャンペーンを行っているが、今回の選挙戦はこれまで以上にスキャンダル報道や噂(うわさ)が飛び交っており、現時点では誰が勝つのかまったく見通せない状況だ。

 こうした「情報戦」の背後で関与が噂されているのが、米大統領選でも“暗躍した”と言われるロシアのプーチン大統領とウィキリークスだ。現時点で大統領選の最有力候補と言われる中道無党派で前経済大臣のマクロン候補の選対本部がロイターの記者に語ったところによると、マクロン候補はロシアメディアが流すフェイクニュースや、関係者の情報を盗み出すサイバー攻撃の標的になっているという。なぜマクロン候補を攻撃するのか。EU支持者のマクロン候補より、反EU・反移民政策を掲げる極右政党「国民戦線」のルペン候補が大統領になるほうが都合がいいからだ。フェイクニュースやサイバー攻撃は選挙結果や国民投票に大きな影響を与えられる──英国のEU離脱や米大統領選からそのことを学び、同じ手法で今年行われるEU諸国の選挙に介入しようとしているのだろう。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧


   津田大介 をもっと見る
このエントリーをはてなブックマークに追加