ザ・ローリング・ストーンズ新作「ブルー&ロンサム」を語り尽くす (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ザ・ローリング・ストーンズ新作「ブルー&ロンサム」を語り尽くす

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鮎川誠氏と仲井戸麗市氏(撮影/写真部・長谷川唯)

鮎川誠氏と仲井戸麗市氏(撮影/写真部・長谷川唯)

鮎川誠(あゆかわ・まこと)/1948年、福岡県久留米市生まれ。ロックバンド「シーナ&ロケッツ」のリーダーでギタリスト。作曲も担当。70年代、福岡中心に勃興した、「めんたいロック」の草分け的存在。共著に『ローリング・ストーンズが大好きな僕たち』(ルーディーズ・クラブ選書)など。12月2日は大阪、同3日は和歌山、4日は奈良でライブツアー(撮影/写真部・長谷川唯)

鮎川誠(あゆかわ・まこと)/1948年、福岡県久留米市生まれ。ロックバンド「シーナ&ロケッツ」のリーダーでギタリスト。作曲も担当。70年代、福岡中心に勃興した、「めんたいロック」の草分け的存在。共著に『ローリング・ストーンズが大好きな僕たち』(ルーディーズ・クラブ選書)など。12月2日は大阪、同3日は和歌山、4日は奈良でライブツアー(撮影/写真部・長谷川唯)

仲井戸麗市(なかいど・れいち)/1950年、東京都新宿区生まれ。RCサクセション、麗蘭などのほか、シンガー・ソングライターとしても活動。愛称はCHABO(チャボ)。CD2枚組ライブ盤「旅に出た二人」発売中。DJ番組「Live Fans presents★CHABOのマジカル60’sツアー」(InterFM897)は毎月第4月曜日午後9時から(撮影/写真部・長谷川唯)

仲井戸麗市(なかいど・れいち)/1950年、東京都新宿区生まれ。RCサクセション、麗蘭などのほか、シンガー・ソングライターとしても活動。愛称はCHABO(チャボ)。CD2枚組ライブ盤「旅に出た二人」発売中。DJ番組「Live Fans presents★CHABOのマジカル60’sツアー」(InterFM897)は毎月第4月曜日午後9時から(撮影/写真部・長谷川唯)

ブルー&ロンサム

ザ・ローリング・ストーンズ

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 11年ぶりにザ・ローリング・ストーンズがファン待望のニューアルバム「ブルー&ロンサム」を発売する。50年の歳月をかけて構想された、原点回帰のブルース・アルバムだ。ストーンズ&ブルース通でギタリストの鮎川誠、仲井戸麗市両氏が新作の魅力について熱く語りあった。

──ストーンズとの出会いについて教えて下さい。

鮎川:ストーンズは日本でのデビュー、1964年から聴いていますよ。友達の家で「テル・ミー」を聴いて、魔力があるわけ。クリフ・リチャードとかとはまったく違っていた。彼らのアルバムのライナーノーツを読んで知ったのが、マディ・ウォーターズという名前だった。それがストーンズと、ブルースとの出会い。

仲井戸:俺はビートルズのシングル盤「抱きしめたい」を持っていたけど、学校の同級生だったK君が「それも良いけど、これも良いぜ」と聴かせてくれたのが「リトル・レッド・ルースター」だった。まだブルースなんて聴いたことがなかったし、最初は変な曲だと思ったね(笑)。でも、その後に「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ」を聴いて、直撃を受けた。イギリスのバンドが東洋の子供たちにも届いたというのは、本当に凄いよね。

鮎川:まずストーンズを経由してブルースの世界に触れたことで、ブルースを“よく知らない変な音楽”として聴き始めるのではなく、一つの流れとして聴くことが出来たのも良かった。

──新作「ブルー&ロンサム」の印象は?

鮎川:原点のブルースのサウンドが前に出てくるのが痛快ですね。ストーンズが怖い物知らずということは判っているけど、本当に迷いがない。

仲井戸:まずはこういうアルバムを出してくれたことが嬉しい。「やっと出してくれた!」って感じですね。これまでもアルバムで何曲もブルース・カヴァーはやってきたけど、それとは色合いが異なると思う。

鮎川:ストーンズは、ブルースという凄い音楽が存在することを最初に発見したイギリスの若者だと思う。ミック(・ジャガー/ヴォーカル)とキース(・リチャーズ/ギター)が再会したとき、ミックは賢い中学生だったから、アメリカの「チェス・レコーズ」から通販でレコードを手に入れていた。レコードのジャケットを持っておくというのは僕もチャボ(仲井戸さん)もやっていたけど、シンボルなんですよ。俺たちはイケてるぜ、人より先にブルースにのめりこんでるぜって。そしてミックとキースはロバート・ジュニア・ロックウッドの曲にちなんでリトル・ボーイ・ブルー&ザ・ブルー・ボーイズというバンドを結成する。それから50年以上が経っているけど、当時から彼らが何も動いていないという印象を受けました。これこそがロックの始まりだ!というね。

仲井戸:エリック・クラプトンも「フロム・ザ・クレイドル」(1994年)で全曲ブルース・カヴァーをやったけど、それと同じ、少年時代から変わらないスピリットを感じる。ストーンズはブルースやR&Bのコピーから出発して、輝くばかりのオリジナル曲も作って、さまざまなキャリアを経た上で今ブルース・アルバムを作りあげた。カヴァーなんだけど、“ストーンズのブルース”になっているね。


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