週刊朝日10月21日号 表紙のノラ・ジョーンズさん
週刊朝日10月21日号 表紙のノラ・ジョーンズさん

 14年前、「ドント・ノー・ホワイ」などが大ヒットし、グラミー賞を獲得。2007年には映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」に主演し、その美貌も注目されたノラ・ジョーンズ。10月5日に新作を日本先行でリリースするため、来日。2児の母でもある私生活、音楽について語った。

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 通算6作目となる新作アルバム「デイ・ブレイクス」を引っ提げて来日したノラ・ジョーンズは、おしゃれな街、青山のブルーノート東京でメディア関係者などを招いたライヴを9月、敢行した。その合間に本誌の表紙撮影とインタヴューを受けた。

 ライヴのリハーサルが行われていた午後3時──。

 まだスタッフしかいないがらんとしたブルーノートのステージに、ドラムスのみどりん(日本のトップ・ジャズ・グループ、ソイル&ピンプ・セッションズのメンバー)、ベースの小泉P克人とノラ・ジョーンズがいる。ノラはピアノを弾きながら、てきぱきと2人に指示を出し、音響スタッフには自分用のモニターの音量を少し上げるように言っている。

 ノラによれば、「ローカル(ツアー先の地元)のミュージシャンとプレイすることはときどきあるが、日本人ミュージシャンとプレイするのは初めて。ああっ、でも、学生時代にちょっとプレイしたことがあったわ」と言う。

 ノラの歌声は、まるで本番さながらでもあった。

 午後4時。表紙撮影。カメラマン、助手などが様々な機材を揃え、何度かテストを繰り返し準備万端で表紙となる主人公を待っていた。ノラ同行のスタイリスト、ヘアメイクが手際よく、ノラのスタイルを整え、まもなく撮影に入る。

 すると、ノラは自分の顔の右側(カメラマン側から見れば左側)のほうが好きらしい。

ビートルズにも影響を与えた父

 そちらサイドを中心に撮ってほしいと言ったが、正面から撮った写真の出来栄えを気に入ったのか、右側中心でなくてもいいわ、と言い直す。それでもカメラマンはそちらが写るように照明位置を変えた。

 バックドロップを背景にいくつかのパターンを撮影し、次にソファに座っての撮影。実にフォトジェニックだった。

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