「官房長官会見でも説明した通り、ご自身のメモをアップしたものです。政府が作成したものではありません。TPPの件を記者向けに説明しなかったのも、資料にあった項目でも会合の中で言及がなかったため。隠したわけではありません」
クルーグマン氏が政府から送付を受けて「公開OK」とも言われている点について再度尋ねると、
「え? あの文書(議事録)自体、なんだろうなと。要旨はいずれ公開します」
と繰り返すのみだ。
「お足もとにご注意ください」。実は会合の直前、クルーグマン氏はツイッター上に日本国内で道すがら撮影した意味深な看板の写真をアップしている。自身への戒めなのか。いや、安倍首相への警告だったのかもしれない。(本誌・鳴澤 大、林 荘一)
※週刊朝日 2016年4月15日号より抜粋