帰国後、会見に臨むラグビー日本代表の選手たち。五郎丸歩選手(中央)とエディーHC(手前左) (c)朝日新聞社 @@写禁
帰国後、会見に臨むラグビー日本代表の選手たち。五郎丸歩選手(中央)とエディーHC(手前左) (c)朝日新聞社 @@写禁

「ラグビーW杯で体を張って戦っていた日本代表の後で見ると、サッカー日本代表のユルさが際立つ」

 サッカー記者から聞こえてくる、こんなぼやき。

「競技や環境の違いはありますが、一番は指揮官の差でしょう。緊張感がない。その証拠にサッカーW杯アジア2次予選のシリア戦(10月8日。3対0で日本の勝利)をテレビで見ていたファンが『気が付いたら寝ちゃってた』なんて言ってましたからね」

 13日のイラン戦は親善試合で、1対1の引き分けだったが、ハリルホジッチ監督の采配に疑問符を付ける向きが多かった。

「テストする、と言ってたのに、久々に招集されたMF柏木が交代出場したのは後半27分。初招集されたFW南野に至っては後半43分の出場で、遅すぎますよ。何をしたいのか、わからない」(別のベテランサッカー記者)

 一方、目標のベスト8こそ逃したが1次リーグ4試合で3勝し、一躍注目されたラグビー日本代表。チームを率いたエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)の評価はすこぶる高い。

 なにしろW杯通算1勝だった日本代表がW杯優勝2回を誇る強豪・南アフリカに勝った“世紀の番狂わせ”は世界に衝撃を与え、“W杯最高の瞬間”を選ぶファン投票の候補の一つにもなっているほどだ。スポーツ紙デスクが振り返る。

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