(左から)峰崎部屋・上沢婦記子さん、千賀ノ浦部屋・舛田奈緒子さん、尾車部屋・中山史枝さん、伊勢ノ海部屋・久我佳代さん(撮影/写真部・堀内慶太郎)
(左から)峰崎部屋・上沢婦記子さん、千賀ノ浦部屋・舛田奈緒子さん、尾車部屋・中山史枝さん、伊勢ノ海部屋・久我佳代さん(撮影/写真部・堀内慶太郎)

 人気者になるにも、関取になるにも、新弟子になってから。相撲部屋のおかみさん4人が集まっていただき、スペシャル座談会を実施した。出席者は、千賀ノ浦(ちがのうら)部屋の舛田奈緒子さん、尾車(おぐるま)部屋の中山史枝さん、峰崎(みねざき)部屋の上沢婦記子さん、伊勢ノ海(いせのうみ)部屋の久我佳代さん。

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――今回は新弟子さんの話を中心に伺いたいのですが、そもそもどのように入門(※1)してくるのですか?

千賀ノ浦:一番多いのはわんぱく相撲の経験者でしょうね。小学生が出場するわんぱく相撲の全国大会では、相撲協会が宿舎として各相撲部屋を割り当てます。そうやってうちの部屋に泊まり、気に入って入門した矢ケ部という子が今います。

尾車:去年入った宙風(そらかぜ)という子は高見盛(※2)関が引退した後に、テレビ番組でうちの嘉風(よしかぜ)と豪風(たけかぜ)と3人でおすしを食べる場面を見て「尾車部屋に入りたい」ってお父さんから電話がありました。嘉風と豪風の「雰囲気が良かったから」って。

伊勢ノ海:うちは今年4人が入りましたが、新弟子集めは難しく、部屋に弟子が5人の時期が長く続きました。紹介を受けた子が部屋に電話をしてきたときなど、きちんと説明して、興味を持ってもらえたかしら?と、悩むことが多いですね。

――15歳ぐらいで相撲部屋に入ろうと決意するのはすごいことですね。

千賀ノ浦:隆ノ成(たかのなり)という子が15歳で入門しましたが、中1から春、夏休みごとに1週間ぐらい泊まりに来て、そのたびごとにいろいろな所へ連れていきましたね。

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