ルーツには「日本ワインの父」 人気高まる“黒い女王” 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ルーツには「日本ワインの父」 人気高まる“黒い女王”

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 ブラック・クイーン(黒い女王)。強烈な印象を持つワイン名はブドウの名前だ。このブドウは1927年に、「日本ワインの父」と呼ばれる川上善兵衛によって交配されて作られた。黒々とした果皮に、一般的な赤ワイン用ブドウの約3倍という強い酸味。そのため、ワインブドウとしては主流にはなれず、長野県安曇野市にあるスイス村ワイナリーでも、ワインやジュースの色付けや酸味を補うために使われてきた。

 変化が起きたのは15年ほど前だ。スイス村ワイナリーは、原料としてのブラック・クイーンを見つめ直し、品種の個性を生かした商品を造り始めた。こうして脇役だったブドウから、「ブラック・クイーン ドゥジェム」が生まれた。

 醸造家の内方知春さんは、果実味と酸の微妙なバランスを持たせるために熟成期間を調整するなど、工夫を重ねた。おいしさは評判を呼び、年々、人気は高まっている。果実味を支える、生き生きとした酸は、安曇野名産のトマト料理とも相性がいい。

(監修・文/鹿取みゆき)

週刊朝日 2015年6月12日号


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