“介護リフォーム”が逆効果? 認知症の徘徊を防ぐ方法 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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“介護リフォーム”が逆効果? 認知症の徘徊を防ぐ方法

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 家族を疲れさせ、追いつめる徘徊を、防ぐことはできないのだろうか。

「認知症の徘徊ほど難しい問題はないのです」

 そう話すのは、訪問医療を20年以上続ける精神科医(浅草ファミリークリニック理事長)の川﨑清嗣さんだ。一言で徘徊といっても、意識がクリアで外に出ていくものから、せん妄など軽い意識障害の問題行動として外に出ていくものなど、原因やパターンはさまざまだという。

「認知症で時間や場所がわからなくなると現実感も失われて徘徊が起きやすくなります。ただ止めるのではなく、本人は家族と違う意識空間にいることをまず知ってほしい。施設や病院によっては、安全に徘徊をさせるために回廊をつくっているところもあるのです」

 徘徊にもいくつかの傾向がある。とにかく家から出たがる場合は、本人の記憶の中の居心地のよかった場所や好きな環境を探し求めていることも少なくないという。

 川﨑医師は、

「外出させないよう鍵をつけたりする前に、室内環境も確認して」

 と話す。たとえば、介護やバリアフリーのために家をリフォームしたり、間取りを便利にしたりすることが、逆効果になることもあるという。自分の家と本人が認識できる「古いシミ」や「古い家具」などの目印が見えなくなり、不安に陥ることもあるというのだ。

 家よりもデイケアが居心地がよい場合、徘徊の「ゴール」がデイケアの場所だったということもあるとか。


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