有馬家第16代当主「有馬家を否定した父への反発から水天宮の宮司に」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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有馬家第16代当主「有馬家を否定した父への反発から水天宮の宮司に」

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 直木賞作家の有馬頼義(よりちか)氏を父とする、有馬家第16代当主・有馬頼央(よりなか)氏。父への反発が今の自分の道を決めたと話す。

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 僕が大学生のときに親父が亡くなり、母から「当主として地元の久留米にあいさつしてらっしゃい」と言われました。

 久留米にある有馬家の菩提寺は梅林寺です。小さいころに両親と来た記憶はありました。親父が一番奥で、母がその隣。僕は下座で、平べったい座ぶとんに普通の茶わんでお茶を出される。

 あいさつに行ったときには、一番奥の席に通されました。当主しか使うことが許されない三つ巴の紋がついたぶ厚い座ぶとんに座ると、やはり三つ巴紋入りの高い台のついた茶わんが出てきました。うれしかったですね。これで本当に当主なんだと思いました。

 このころから僕は、親父が否定したものを、逆に肯定しようとしました。祖父以前のことを継承できるような仕事がないかなと思っていたら、東京・日本橋にある水天宮の宮司から、「ここは有馬さんの神社だから後を継いでほしい」と言われました。そこで、神職資格をとり、最初は東京・神田明神で修行をはじめました。5年前から東京の水天宮の宮司をしています。

 水天宮というのは、有馬家ととても関係が深い。久留米城下に安徳天皇と平家一門をまつっていた祠がありました。その祠に2代・忠頼が7千坪の敷地を寄進して直轄の神社にしました。これが水天宮の本宮です。9代・頼徳のときに、江戸の赤羽橋にあった上屋敷に分祀されたのが、東京の水天宮のはじまりです。


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