現在人気絶頂の女性お笑いコンビ・ハリセンボン。2013年のタレント番組出演本数ランキングで女性タレント1位の春菜さんと2位のはるかさんがコンビを組む。そんなふたりが、作家の林真理子氏と対談、意外な過去を明かした。

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林:昔は女性芸人って少なかったですけど、いまは百花繚乱(りょうらん)という感じですね。結婚して子どもを産んでも、それで人気が落ちるわけじゃないし。

春菜:昔の女芸人さんって、不幸でナンボというキャラクターだったと思うんですけど、最近の女芸人は女性としての幸せもちゃんと手にしてますよね。そうなりたいですけど。

林:うーん、制作者側にいそうですけど。ファンの方はダメ? 「付き合ってくれ」という方、いるんじゃないですか?

春菜:いや……、どうなんですかね。実は、お付き合いしたいとか、お手紙をいただくこともあるんですよ。ありがたいなと思うんですけど、ちょっと変わった人が多くて。30歳代後半の方が多いんですが、誤字脱字が多いというか、大人になりきれてなさそうというか。でも、林さんもファンの男性からお手紙とか……。

林:(身を乗り出して)来るわけないじゃないですか! あっ、昔、一人だけストーカーみたいな方がいたんですが、「83歳で耳が遠いから、電話をくれるときには大きな声で話してください」とあって(笑)。なぜ私がそこまでしなくちゃと。

はるか・春菜:アハハハ……。

林:お二人ともアラサーですよね。

はるか:もう私、34歳です。

春菜:私は31歳です。

林:お若いですよ。私も結婚したのは36歳ですし、時間は十分あります。でも、お仕事ではもう頂点をきわめたという感じですか?

はるか・春菜:いやいやいやいや。

林:だって、「タレント番組出演本数ランキング」っていうんですか、2013年の女性部門の1位と2位なんでしょう? お二人を見ない日はないという。すごいじゃないですか。結成したときから、売れると思っていましたか?

はるか:いえ、まったくです。

春菜:昔、番組のオーディションで「ネタはいいけど、ゴールデン向きの顔じゃない」と言われて落とされたことがあって。ショックでしたけど、自分たちでも「まあ、そうかな」と。だから今、こんなにテレビに出させていただいて、ビックリです。

林:そんな意地悪なこと言ったプロデューサー、今では「売れると思ってたんだよ~」とか、言ってくるんでしょ?

春菜:いえいえ(笑)。でもその番組には出させていただいて、うれしかったですね。

週刊朝日  2014年5月23日号より抜粋