がんを患った医師が語る「いい病院」の条件 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

がんを患った医師が語る「いい病院」の条件

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日#がん

 自ら胃がんと前立腺がんに侵された経験を持つ東京医療保健大学副学長、前NTT東日本関東病院副院長・外科部長の小西敏郎医師(66歳)に「いい病院」「いい医師」の条件を聞いた。

*  *  *
 医師の中には「不養生」を自慢する人もいますが、僕はNTTの社員でしたから、がん検診は欠かさず受けていました、60歳のときに受けた診察の後、1週間後に病理の医師から連絡が来ました。そのとき、「これはがんだ」とピンときましたね。と同時に、もし進行がんだったら、広範囲にがんがあったら……と、頭が真っ白になりました。

 担当の消化器内科医から病状の説明を受けると、直径4ミリほどの早期胃がん。内視鏡治療を受けました。治療を担当することになったのは、医師になって4年目のレジデント(研修医)。「ええ!?」と思いましたが、聞くと当院でいちばん内視鏡治療の実績があるとのこと。僕は外科医の一人として、医師の年齢より腕や実績、それに症例数を信用する。だから全面的にその医師にお任せしました。小さな早期の胃がんを見つけてくれたのも、彼でしたから。結果、治療はうまくいき、回復も順調。今まで再発もありません。

 前立腺がんが見つかったのは、その2年後です。こちらも検診で見つかりました。開腹手術を受けました。早期だったこともあり、がんは完全に取りきれた、と。再発は心配していません。

 どちらも自分が勤めていた病院で治療を受けましたが、主治医には、「患者さんにやっているのと同じ治療をしてほしい」とお願いしました。僕は消化器外科医としてこれまで2500例以上の手術で執刀してきましたが、必ず「僕や家族だったら、この治療を受ける」というやり方で治療してきた。だから、それを主治医にもお願いしたのです。

 病気になって気づいたのは、医師にとっての「たいしたことはない」は、患者にとっては「たいしたこと」だということです。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい