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"退陣3条件"に掲げられた法案のすべてが8月26日までに成立し、ついに菅直人首相は「退場」となった。
悪夢の大震災に見舞われ、さらに史上最悪の原発事故の危機が続くなか、もうすぐ半年になろうというのに政府はロクに機能せず、ただ時間だけが浪費されてきた。この状況にヤキモキ、いや、もはや途方に暮れるしかないといった向きも多いだろうが、首相が代わったからといって、目を見張るような"改善"があるとは到底思えないのが、悲しいところだ。
そう、福島第一原発は、この国のトップがどうなろうと関係なく、日々、厳しい現実に直面しているのである。
現場での新しい変化は、高濃度の放射能汚染水を浄化する新たな装置「サリー」が、8月18日に本格運転を始めたことだろう。東芝製のこの装置の導入により、汚染水浄化の最大処理能力は上がった。が、処理後の放射性セシウムの濃度は、当初想定の10万~100万分の1程度には至らず、5万分の1程度にとどまっている。さらに、東京電力は23日、この「サリー」の配管で毎時3シーベルトもの高放射線量が計測されたと発表した。原因は、放射性物質の塊が配管に漏れたためとのことだ。
これまで本誌に告白を続けてきた福島第一原発「最高幹部」は、こうした現状をどう見ているのだろうか。
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