絶滅を逃れたニホンカワウソの生き残りではないか? 今年2月、長崎県の対馬で、自動撮影カメラに写っていた野生のものとみられるカワウソが大きな話題となった。しかし10月12日、環境省は、採取したふんから雄のユーラシアカワウソのDNAを改めて検出したと発表。「ニホンカワウソが生き残っていた可能性は低い」との見解を示した。

 ニホンカワウソのニュースに注目が集まったのは、国内ですでに絶滅した、あるいは絶滅が心配される野生動物が多いからともいえる。そこで、日本の環境省レッドリスト(※)に載っている動物と、「侵略的外来種」に指定されている動物を写真で紹介したい。

(※)レッドリスト=すでに絶滅したり、その心配があったりする野生生物の「絶滅危機の度合い」を評価した一覧表。国際自然保護連合(IUCN)が1966年からほぼ毎年、発表している。これとは別に、日本では環境省が国内の生物について同様のレッドリストを91年から公表、約5年ごとに見直しをしている。

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写真=朝日新聞社 文=上浪春海

※月刊ジュニアエラ 2017年11月号