書評『この世を生き切る醍醐味』樹木希林著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

この世を生き切る醍醐味 樹木希林著

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金田千里書評#話題の新刊

 昨年75歳で亡くなった樹木希林のインタビュー。天職である役者の仕事、14年間患っているがんのこと、結婚3カ月で別居となった夫・内田裕也との話などを振り返り、「今日までの人生、上出来でございました」と締めくくる。

 大学受験を断念して、文学座の研究生になってからテレビの世界に飛び込んでブレイク。森繁久彌ら大御所俳優とアドリブでやりあった。がんを発症してからは映画が中心となり、真摯に演技に取り組み、監督たちと興味深い会話を交わした。巻末に収録された娘・也哉子さんの言葉からは、家族への深い思いも伝わってくる。

 私の取材に対し、翌朝に電話をかけてきて、言い足りなかったことや、見たばかりのワイドショーの話題を話してくれたこともあった。唯一無二の存在感は、これから先も変わらない。(金田千里)

週刊朝日  2019年11月8日号


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