書評『女子会2.0』「ジレンマ+」編集部編 |AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

女子会2.0 「ジレンマ+」編集部編

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吉川明子#話題の新刊

女子会2.0

「ジレンマ+」編集部編

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 帯に記された「磨きすぎた『女子力』はもはや妖刀である」というコピーの破壊力が凄まじい。ワインの知識や、高いヒールに真っ赤な靴裏がトレードマークのクリスチャン・ルブタンのハイヒール。消費メディアに煽られた“自分磨き”のなれの果ては、磨きすぎてもはや相手がいないという厳しい現実。
 女子会といえば、女子(いくつになっても女子!)が集い、美味しいお酒や食事とともに、おしゃべりを楽しむ会のこと。本書もその名を冠しており、ここに記された座談会や論考は終始和やかで、頻繁に笑いも出るほど楽しかったりもする。しかし、会話のテーマは日本の女子たちが置かれたシビアな現状だ。
 それは決して個人的な悩みや甘えではなく、社会制度や世間一般の価値観など、さまざまな要因が複雑に絡み合う。生き方が細分化し、女子の間でも格差は広がる一方だ。
 気鋭の女性論客たちが繰り広げる女子会は、単なるおしゃべりの場ではない。データなどを交えて女子を取り巻く現状を客観的に論じつつ、不確かな現代を前向きに生きるためのヒントに満ちている。

週刊朝日 2013年10月4日号


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