【美瑛の丘/美瑛町】降り積もった雪が丘をふんわりとつつむ。特に寒い朝は、木に水蒸気や雪が凍り付いてできる「樹氷」も見ることができる
【美瑛の丘/美瑛町】降り積もった雪が丘をふんわりとつつむ。特に寒い朝は、木に水蒸気や雪が凍り付いてできる「樹氷」も見ることができる

 新型コロナウイルスの感染が、国内で初めて確認されてから3年がたつ。感染収束はなお見通せないが、感染対策の徹底を前提に、行動制限や水際対策は緩和され、旅行を楽しめる日常が戻りつつある。

【写真】必見!北海道の幻想的な冬景色

 季節は冬、冬と言えば北海道、ということで、発売されたばかりの『大人絶景旅 札幌 小樽 富良野 旭山動物園 23ー24年版』から、冬しか見ることができない北海道の絶景と、「シメパフェ」文化を支えるパフェの絶景を紹介したい。実際に行って楽しむもよし、パソコンやスマホの画面で眺めて楽しむもよし。どんな形であっても「絶景」の癒やし効果は絶大だ。

 まずは、冬景色の絶景から。北海道の冬の寒さは本州とはケタ違いだ。冷え込んだ朝は空気までも凍り付き、透明感のある景色に包まれる。とりわけ、富良野や美瑛などの内陸部ほど気温が低くなり、積雪量も多い。「美瑛の丘」や「白金 青い池」は、そんな気候が生み出す絶景だ。

【白金 青い池/美瑛町白金】寒さで水が凍り、雪が降り積もる直前の青い池。水中の成分に太陽の光が反射して、幻想的なブルーに見える
【白金 青い池/美瑛町白金】寒さで水が凍り、雪が降り積もる直前の青い池。水中の成分に太陽の光が反射して、幻想的なブルーに見える

 小樽の象徴ともいえる「小樽運河」も、雪景色はまた格別だ。北海道の商業の中心地として栄えた小樽の町で、海から物資を運び入れるため、1923(大正12)年に作られた。南運河は幅20メートルほどまで埋め立てられたが、北運河は当時のまま。2月上旬から中旬にかけての厳冬期には、「小樽雪あかりの路」が開催され、小樽市内各所にろうそくの明かりが揺らめく。

【小樽運河/小樽市港町】雪が積もった小樽運河は、何ともロマンチック。「小樽雪あかりの路」期間中は運河にも約200個の浮き玉キャンドルが浮かぶ
【小樽運河/小樽市港町】雪が積もった小樽運河は、何ともロマンチック。「小樽雪あかりの路」期間中は運河にも約200個の浮き玉キャンドルが浮かぶ

 札幌の冬を彩るのは、言わずと知れた「さっぽろホワイトイルミネーション」。11月下旬から3月中旬にかけて、札幌市中心部の大通公園や駅前通にイルミネーションがきらめく。大通公園は東西1.5キロに及ぶ緑地帯で、1871(明示4)年に、北側の官庁街と南側の住宅・商業地帯の間に作られた火防線が始まり。1980(昭和55)年に都市公園として整備された。イルミネーション以外にも、四季折々にさまざまなイベントが開かれる。

【さっぽろホワイトイルミネーション/札幌市】メインとなる大通会場は、1丁目から6丁目までがそれぞれに異なるテーマのイルミネーションで彩られる
【さっぽろホワイトイルミネーション/札幌市】メインとなる大通会場は、1丁目から6丁目までがそれぞれに異なるテーマのイルミネーションで彩られる

 札幌の南に位置する千歳市にも、多くの観光客を魅了する絶景がある。毎年、1月下旬から2月中旬に開催される「千歳・支笏湖氷瀑まつり」だ。支笏湖は、日本で2番目に大きなカルデラ湖。透き通る湖水は「支笏湖ブルー」と呼ばれ、船底に水中窓を備えた支笏湖観光船からは、ヒメマスやウグイが泳ぐ様子も見ることができる。

【千歳・支笏湖氷瀑まつり/千歳市支笏湖温泉番外地】支笏湖の氷を吹き付けて作る大小さまざまなオブジェがカラフルにライトアップされる
【千歳・支笏湖氷瀑まつり/千歳市支笏湖温泉番外地】支笏湖の氷を吹き付けて作る大小さまざまなオブジェがカラフルにライトアップされる
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絶景の後はシメパフェ