中学受験を乗り切るには、子ども本人が頑張るだけでなく親のサポートも重要。最近では、母親だけでなく父親が受験に協力する家庭が増えてきたそう。長年多くの家庭に寄り添ってきた安浪京子先生に、中学受験と父親のベストなかかわり方について聞きました。発売中の「AERA with Kids 2022年 冬号」(朝日新聞出版)から一部抜粋してご紹介します。
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ひと昔前までは、中学受験といえば専業主婦のママが100%サポートし、パパは資金を用意するだけという家庭がほとんどでした。しかし昨今は、夫婦で一緒に受験に関わる家庭が多くなった印象があります。私が開催するセミナーもパパからの問い合わせが増えました。共働きが当たり前の時代ですから、送り迎えやメンタルサポートを含め、夫婦で協力する必要が出てきたんですね。
もちろん家族で一致団結して受験を乗り越えようというのはとてもいいことですが、場合によっては注意が必要。夫婦で意見をすり合わせながら、家庭によってベストな関わり方を模索していく必要があります。 今回はパパとママ、それぞれどういう関わりや分担があるのか、見ていきましょう。
■パパとママで役割分担はどうすれば?
それぞれの家庭によって、ベストな関わり方は変わります。例えばママが70~80%の力で勉強につき合ってあげている家庭は、パパは30%くらいの余裕がある態度で寄り添ってあげるのがベスト。もちろん50%-50%で、国語と社会はママ、算数と理科はパパ、または復習テストはママが見て、公開テスト前はパパが復習を手伝うなど、具体的に学習面のサポートを手分けする家庭もあります。
ひとつ言えるのはパパもママも200%の熱量でガチに向き合うのはやめたほうがいい。受験の主役である子どもが追い詰められて、逃げ場がなくなるのは避けたいですよね。二人合わせて100%くらいが理想と思ってください。
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