明日2月1日に埼玉スタジアムで行われるカタールW杯・アジア最終予選の首位・サウジアラビア代表戦。この試合に敗れるとサウジアラビアのW杯出場が決定し、日本は3位のオーストラリア代表と入れ替わり、自動的に出場権を得られる2位から転落の恐れがある。

 その中で注目されるのが「左サイドバック」だ。日本代表の功労者として長年スタメンを張り続けてきた長友佑都(FC東京)は低調なパフォーマンスが続き、批判の声が集中している。27日の中国代表戦でも攻撃で見せ場を作れず、後半13分に中山雄太(オランダ・ズヴォレ)と交代。1点リードも攻撃で手詰まり感が見られた中、その中山が見事な働きを見せる。後半16分に左脚から正確無比のクロスでMF伊東純也のヘディングゴールをアシスト。追加点を奪って2-0で勝利し、レギュラー獲りを強烈にアピールした。

 OBたちからも長友の先発出場を疑問視する声が少なくない。元日本代表FWで評論家の城彰二氏は自身のYouTube動画で中国代表戦を分析。「左サイドが全く機能しない状況があると思います」と指摘した上で、「見ていても右サイド、中央という形で起点を作ってそこから展開するという展開が多かった。長友(佑都)選手は頑張っているんだけれども、ちょっと厳しいかなと。もうそろそろ厳しくなってきていると思います。守備に関してはガッツがあるし声掛けもすごくいいが、ただやはりクロスの質とかそういったところ、チャンスメイク、サイドがあれだけ高い位置を取れて押し込んでいる中で合わないというのはなかなか難しいかなと思いました」と語った。

 スポーツ紙のサッカー担当記者は長友のプレーについてこう語る。

「日本代表だけでなくJリーグでのプレーを見ていても正直厳しいなと感じてしまいます。クロスの精度を欠き、相手を抜けきれずにつぶされる。守備でもスピードで振り切られてチャンスを作られる場面が目立つ。豊富な運動量は健在ですが、体にキレがないように感じる。ただ起用しているのは森保監督です。長友は悪くないと言ったら語弊がありますが、起用している監督の責任も重大です」

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長友はそろそろ先発外れる?