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関西最難関「灘中」の志願者が1割も減った理由とは

短期集中連載「2021年中学入試最前線 ―コロナ禍で受験はどう変わったか」(6)

関西地区の中学受験率は前年並み、東海地区は上昇傾向にあるという(写真はイメージです)

関西地区の中学受験率は前年並み、東海地区は上昇傾向にあるという(写真はイメージです)

 首都圏では受験率微増となった今年の中学入試。比較的公立が強いと言われている関西や東海地区も、ここ数年の傾向を見ると、中学受験率が上昇しています。難関校の人気は不動ですが、関西ではコロナの影響を受け、大阪で受験生を減らしている学校もありました。

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 関西2府4県(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山)の中学受験率はここ数年間じりじりと伸びていたが、今年はほぼ前年並みだった。日能研関西(神戸市)取締役の森永直樹さんは、次のように話す。

「2020年度は大手塾の小学6年の生徒が増えており、21年度入試の受験者数は増えると予想されていましたが、実際はわずかながら減少しました。コロナの影響によるものと考えられますが、経済的な問題よりも、学校や塾が長期にわたって閉鎖されたため勉強のリズムが崩れ、準備期間が短い受験生がリタイアしたためだと思われます」

 一方、一人当たりの出願校数が増えたため、総志願者数は昨年の6万1683人から6万2045人に増加するというねじれ現象が起きた。森永さんは言う。

「コロナ禍でも、受験を決めた生徒はしっかりと受けていることの表れでしょう。関西では午後入試が増えており、午前、午後と1日に2回受験する受験生が増えたことも考えられます」

 今年は関西の難関校、灘(兵庫)の志願者が昨年の775人から687人に減少した。教育情報誌などを制作するユーデック(大阪市)の植田実さんは「首都圏の受験生が抜けたため」と説明する。

「コロナの影響で、本番の前に腕試しをしようという首都圏の受験生が大幅に減りました。しかし、関西の受験生は減っておらず、易しくなったわけではありません」

灘は都道府県別の志願者と合格者の数を公表しており、それによると1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)居住の志願者は前年よりも89人減少。全体の減少数の88人にほぼ匹敵する。

 20年度の大学入試で東京大合格者53人、京都大52人と大幅に実績を伸ばした西大和学園(奈良)は2235から2303人に増え、前年比103.0%と堅調に推移した。


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