謝罪会見時の渡部建(撮影/伊ヶ崎忍
謝罪会見時の渡部建(撮影/伊ヶ崎忍

「多目的トイレ」の名称が見直されるかもしれない。国土交通省が4日、「多目的」「誰でも」といった名称を避け、利用対象を明確化するよう求める方針を明かした。多目的トイレと聞いて、まず頭をよぎるのは、昨年発覚したアンジャッシュ・渡部建(48)の不倫騒動だ。六本木ヒルズの多目的トイレに女性を呼び出し、不貞行為を行っていたことが問題となったが、今回の名称変更にも影響したのだろうか。

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「名称変更のタイミング的にも、渡部さんの件が影響したのは間違いないと思います」

 芸能評論家の三杉武氏はこう断言する。

「あの一件で、多目的トイレも嫌なイメージが根付いてしまいましたし、多目的トイレを見るたびに渡部さんを思い出すという人も聞きます。『ついに名前まで変わったか』という感じです。“お笑い発”で公的な名称が変わるというのはなかなかない。好感度で売っていた渡部さんの行為だっただけに、それだけインパクトが大きかったのでしょう」

 国土交通省の担当者によれば、昨年12月に「共生社会におけるトイレの環境整備に関する調査研究検討会」から名称変更の提言があったという。これを受けて、新たな名称をパブリックコメントとして募集することが決定。寄せられた意見を参考に、3月中に新名称の公表をする見込みだという。

「以前から(多目的トイレの)利用が集中して、本来必要とする人が利用できないという声が挙がっていた。利用対象を明確にすることで、適正な利用を促したい」(国交省の担当者)

 ネットには「渡部が国を変えた」という声も挙がるが、実際はどうなのか。担当者は「議論の中には、渡部さんの件は出なかった」として、渡部の件にはそれ以上触れなかった。

 トイレ研究家の白倉正子さんは「推測の範囲ですが」と前置きした上で、「従来からあった課題が渡部さんの件で表面化して、拍車をかけたのだと思います」と見解を語る。

 白倉さんによれば、多目的トイレの歴史をめぐっては、以前から何度も名称が変わってきた経緯があるという。

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「渡部さんのようなことができてしまう」