【西武】

2020年外国人選手活躍度:B
来季の外国人選手展望:B

・外国人投手合計成績
75試合10勝12敗0セーブ16ホールド

・外国人野手合計成績
185試合158安打26本塁打90打点12盗塁

・外国人選手MVP:ギャレット
49試合3勝2敗0セーブ16ホールド 防御率3.10

 昨年先発ローテーションの柱だったニールが大きく成績を落としたが、新加入のギャレット、スパンジェンバーグの二人がまずまずの成績を残した。ギャレットは最速162キロをマークしたストレートを武器に中継ぎの一角に定着。終盤少し成績を落としたが、勝ちパターンの中継ぎの一角として非常に大きな働きを見せた。スパンジェンバーグも三振の多さはあったものの、ともにチーム2位となる109安打、15本塁打を記録。全力疾走でチームを活気づける存在としても非常に貴重な選手である。

 新外国人で1勝に終わったノリンは流動的だが、それ以外は残留する見込みと報道されている(※ニールは来季が2年契約の2年目)。投手は先発のニールとリリーフのギャレット、野手はリードオフマンタイプのスパンジェンバーグと大砲のメヒアとバランスは悪くないが、4人とも絶対的な安心感があるわけではない。彼らの不振や故障に備えて新外国人の獲得は引き続き検討すべきだろう。

【楽天】

2020年外国人選手活躍度:B
来季の外国人選手展望:C

・外国人投手合計成績
131試合3勝9敗19セーブ33ホールド

・外国人野手合計成績
140試合125安打26本塁打81打点1盗塁

・外国人選手MVP:ロメロ
103試合97安打24本塁打63打点0盗塁 打率.272

 投手では2年目のブセニッツが18セーブ、13ホールドをマークして防御率2点台とまずまずの成績を残したが、新加入のJ.T.シャギワが機能せず、シーズン途中で急遽広島からD.J.ジョンソンを補強して何とか取り繕った格好だ。一方の野手もオリックスから加入したロメロがチーム2位となる24本塁打を放ったが、2年目のブラッシュが大不振。結果としてウィーラーを巨人に放出したのが痛手となった。投手も野手も可もなく不可もなくという印象である。

 J.T.シャギワとブラッシュは退団の可能性が高く、ロメロも故障が多いだけに新外国人の獲得は必要不可欠だ。報道では昨年タイガースで15本塁打を放ったブランドン・ディクソンの調査を進めているとのことだが、チーム事情を考えると投手もしっかり補強しておきたい。アメリカにも人脈が多いと言われる石井一久GM兼監督の手腕がここでも問われることになりそうだ。

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オリックスの大物は期待外れに…