子持ちに厳しい「自動車教習所」の実態 ママライターが体験した免許取得までの“いばらの道” (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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子持ちに厳しい「自動車教習所」の実態 ママライターが体験した免許取得までの“いばらの道”

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栗原みなdot.
ママには厳しいシステムの自動車教習所。画像はイメージ(写真/PIXTA)

ママには厳しいシステムの自動車教習所。画像はイメージ(写真/PIXTA)

 小さな子どもを抱えるママにとって、車移動は大きな助けになる。ベビーカーなどの重い荷物も運べるし、子どもに泣かれても車内なら他人に迷惑がかからない。しかし、出産後に運転免許を取ろうとなると、想像以上に高いハードルがあるようだ。自動車教習所で大変な思いをしたというママライターが実体験をつづった。

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*  *  *
 妊娠5カ月目に入ったある日のこと。自動車の運転免許を持っていなかった私に夫はこう言った。

「出産が終わったら、免許取りにいかなくちゃね」

 私もそう感じていたので、ごく軽い気持ちでこう答えた。

「そうだね。ここは車がないとちょっと不便だもんね」

 ただ、後にあの“地獄ような日々”が待っているとは想像だにしていなかった……。

 私は妊娠を機に、東京の都心部から夫婦で郊外へ引っ越した。私たちの住まいは最寄り駅から車で20分ほど、徒歩だと1時間ほどかかってしまう距離にある。大通りまで行けばバス停はあるが、30分近く歩かなくてはいけない。

 何かと不便な場所ではあるが、緑の多い環境での育児は、子どもの情操教育にも良いだろうと前向きな気持ちだった。赤ちゃんのことを第一に考え、妊娠中は遠出せず、妊婦検診と自宅の周辺を散歩するだけ。日々の食材などは、週末に夫の車に乗って買いに行った。快く車を出してくれた夫にはすごく感謝していた。

 そうした中で冒頭のような会話があったわけだが、本当に車の必要性を痛感したのは出産後だった。毎月のように乳児検診や予防接種があるため、頻繁に外出せざるを得なくなった。乳児を抱えて自転車に乗るのは法律で禁止されているため、徒歩しか手段がない。雨の日は絶望的な気分になった。

 特に辛かったのは、赤ちゃんを抱えてバスに乗ること。乗車前から身構えて、車内では素早くベビーカーを畳み、抱っこひもに抱き替える。この一連の動作はどうしても時間がかかってしまうので、他の乗客の視線が気になって仕方がない。乗車するたびに「頼むから車内で泣かないで……」と祈るような気持ちだった。


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