「お金儲けをしないと文化も死ぬ」 ミニシアター・アップリンクが1カ月で行った5つのこと (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「お金儲けをしないと文化も死ぬ」 ミニシアター・アップリンクが1カ月で行った5つのこと

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浅井隆(あさい・たかし)
アップリンク代表/未来の映画館プロデューサー。1987年に有限会社アップリンクを設立。 映画の制作・配給・プロデュースを行い、国内外の多様な価値観でつくられた映画を数多く映画ファンに届けてきた。2005年には渋谷区宇田川町に映画館、ギャラリー、カフェレストランを一か所に集めた総合施設「アップリンク渋谷」を、2018年には「アップリンク吉祥寺」をオープン。2020年4月にはアップリンク京都をオープン予定だったが新型コロナの影響で5月21日に延期している。

浅井隆(あさい・たかし) アップリンク代表/未来の映画館プロデューサー。1987年に有限会社アップリンクを設立。 映画の制作・配給・プロデュースを行い、国内外の多様な価値観でつくられた映画を数多く映画ファンに届けてきた。2005年には渋谷区宇田川町に映画館、ギャラリー、カフェレストランを一か所に集めた総合施設「アップリンク渋谷」を、2018年には「アップリンク吉祥寺」をオープン。2020年4月にはアップリンク京都をオープン予定だったが新型コロナの影響で5月21日に延期している。

オンラインの映画館「アップリンク・クラウド」60本以上見放題プラン
(写真提供:アップリンク)

オンラインの映画館「アップリンク・クラウド」60本以上見放題プラン (写真提供:アップリンク)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、全国の小規模映画館(ミニシアター)はいま閉館の危機にさらされている。そんな中、あの手・この手を繰り広げているのが東京・渋谷、吉祥寺に映画館をもつアップリンクだ。損失補填のためにはじめた策が、いまや映画館の本質を考えるきっかけにも繋がっている。代表の浅井隆さんに聞いた。

【写真】オンラインの映画館「アップリンク・クラウド」60本以上見放題プラン

 2020年3月下旬、緊急事態宣言が出る前のこと。アップリンクの2館は週末の休館を決めた。2月下旬から、入場者にアルコール消毒やマスク着用のお願いをするなどの策を講じていたが、感染拡大を防ぐためにはやはり休館が必要と考えたからだ。だが、週末を休館にすると、売上の半分以上がなくなる。「これはやばい。会社が死んでしまう」。ここから、あの手、この手を繰り広げた。

■見放題、寄付、そして回数券も

 最初の策は、見放題キャンペーン。自社が運営するオンライン映画館で、自社が配給する作品60本以上を何度でも見ることができるキャンペーンだ。映画館に足を運んでもらえないぶん、オンラインで映画を楽しんでもらえる。3カ月でわずか2980円とおトクな価格設定だ。これまでアップリンクは、配給元としてもアート系、インディペンデント映画など独自性の高い作品を世に出しており、そのラインアップも評価された。キャンペーンを開始したのは3月28日のことだ。

「損失を少しでも埋めようという気持ちでした」

 4月。7都府県に緊急事態宣言が出たことを受け、平日も含めた全日休業をやむなくされた。

 そこで、すかさず2の策。先ほどのオンライン映画館に「寄付込み見放題プラン」を加えた。見放題サービスに少しだけ寄付がついたプランで、5000円・1万円で販売した。1・2の策とも多数の申し込みを得た。

「Twitterで告知したところ、思った以上に反応があって驚きました」

 客側から「もっと支援をしたい」という声も多数寄せられた。そこで企画した3つめの策は、“早割チケット”だ。ソフトドリンク付き上映券。10枚綴りで1万3000円と極めてわかりやすいサービスだが、映画館で作品を見たいファンにはおトクで嬉しい。安心して映画を観られるようになったら、アップリンク全館で使用できるという。

 ここまで、わずか約2週間。苦しいながらも一貫していたのは、支援をもらうことではなく、適切なサービスを提供することだ。

「支援ではなく、サービスに対する対価をもらいたかった。“寄付付き”と称されたプランも、ただお金をいただくのではなく、たとえばオンラインで映画をご覧いただける期間を長くするなど、お客さまに納得いただける工夫しました」


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