「コロナ疲労」で例年より重い5・6月病が増える可能性も… 自衛隊メンタル教官が分析 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「コロナ疲労」で例年より重い5・6月病が増える可能性も… 自衛隊メンタル教官が分析

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下園壮太(しもぞの・そうた)/心理カウンセラー。メンタルレスキュー協会理事長。1959年、鹿児島県生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊入隊。陸上自衛隊初の心理教官として多くのカウンセリングを経験。その後、自衛隊の衛生隊員などにメンタルヘルス、コンバットストレス(惨事ストレス)対策を教育。「自殺・事故のアフターケアチーム」のメンバーとして約300件以上の自殺や事故に関わる。2015年8月定年退官。現在はメンタルレスキュー協会でクライシスカウンセリングを広めつつ講演などを実施。『心の疲れをとる技術』『人間関係の疲れをとる技術』『50代から心を整える技術』(すべて朝日新書)、『自信がある人に変わるたった1つの方法』(朝日新聞出版)など著書多

下園壮太(しもぞの・そうた)/心理カウンセラー。メンタルレスキュー協会理事長。1959年、鹿児島県生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊入隊。陸上自衛隊初の心理教官として多くのカウンセリングを経験。その後、自衛隊の衛生隊員などにメンタルヘルス、コンバットストレス(惨事ストレス)対策を教育。「自殺・事故のアフターケアチーム」のメンバーとして約300件以上の自殺や事故に関わる。2015年8月定年退官。現在はメンタルレスキュー協会でクライシスカウンセリングを広めつつ講演などを実施。『心の疲れをとる技術』『人間関係の疲れをとる技術』『50代から心を整える技術』(すべて朝日新書)、『自信がある人に変わるたった1つの方法』(朝日新聞出版)など著書多

 新型コロナウイルスの収束が見えないまま、4月に突入しそうな日本。このままでは、例年の5月病よりも重たいメンタル不調に陥る人が増えると予測するのが、自衛隊で長年、メンタル教官として災害派遣など厳しいストレスと向き合う自衛官の心の健康を支え、『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』(朝日新書)の著書もある下園壮太氏。下園さんにコロナ騒動による疲労に対処する方法について話を伺った。短期集中連載(全4回)でお送りする。最終回は「コロナ・ストレスによる疲労解消法」について。

※第3回「自衛隊メンタル教官が勧める、家族のコロナへの不安を軽減する『任務解除ミーティング』とは?」はこちら

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■コロナ・ストレスがコロナうつになりかねない、4つの要因

 戦場は、「漠然とした不安」に満ちています。漠然とした不安の中で、軍隊で一番重視するのが、「疲労のコントロール」です。なぜなら、不安は激しくエネルギーを消耗させる感情で、必ず疲労が溜まっていくからです。

 今回のコロナ・ストレスはうつを悪化させる要因となる、4つの感覚を刺激します。それは、自責感、不安感、無力感、負担感です。

・自分が感染にかかわっているかもしれないという自責感。
・感染したら死ぬかもしれない、という直接の不安や将来への不安感。
・病気に対して何もできない、経済も自分たちではどうしようもないという無力感。
・ずっと不安を持ち続け、警戒し続ける負担感や、環境の変化に対応しなければならない負担感。

 まさしく、「コロナうつ」と言えるような、悪条件が揃っています。中でも、時間とともに拡大するのが負担感です。

 軍隊でも、医療従事者は戦闘や災害派遣といった出来事の直後のストレス反応に注目しますが、本当に継続的に現場の責任を負わなければならない指揮官はむしろ、「兵士の疲労」をケアします。

 というのも、しばらくたって危機が落ち着いたころ、調子を崩す人が増えるからです。


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