“お金の余命”大丈夫? 年金支給額を42%増やして「資産寿命」を延ばす裏ワザ (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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“お金の余命”大丈夫? 年金支給額を42%増やして「資産寿命」を延ばす裏ワザ

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年金受給開始年齢の繰り上げ、繰り下げ(『資産寿命』より)

年金受給開始年齢の繰り上げ、繰り下げ(『資産寿命』より)

 人生100年時代に見合うだけの「お金の余命」はあるのか? 経済コラムニストの大江英樹氏は「お金は知識と工夫次第で、長生きさせることが十分可能」と言う。お金を長寿化させるポイントは「年金」「退職金」「仕事」の3点にあるという大江氏が、著書『資産寿命』で明かした、年金の受け取り方のコツとは?

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■年金は65歳から受給するのが得

 まず年金を貰い始める時期についてお話ししてみましょう。一般的に公的年金の受給開始年齢は原則65歳からです。ところがこれは65歳からしか受け取れない、あるいは65歳になったら受け取らなくてはいけないということではなく、繰り上げて受け取ることもできますし、逆に繰り下げて受け取ることも可能です。

 具体的に言えば繰り上げも繰り下げも最長5年間早めたり遅くしたりすることができるのです。そしてこの場合、繰り上げすると支給額は減り、繰り下げると支給額は増えます。どれぐらい増減があるかというと、繰り上げる、つまり早めに受け取る場合、1カ月繰り上げる毎に0.5%減額となりますから、もし65歳から受け取る年金を60歳まで早めると30%減額となり、それが生涯続きます。

「いつまで生きるかわからないのだから、早くから受け取ったほうが得ではないか」と思われる人もいるかもしれません。しかし、図に示されているように、60歳で貰い始めてから16年と9カ月、つまり76歳9カ月の時点で、繰り上げ、繰り下げの受け取り総額は逆転し、本来の65歳から貰った方が多くなるのです。

■支給額を42%増やすには

 では、70歳まで繰り下げる、つまり先程とは逆に受け取りを遅らせる場合、どれくらい増えるのでしょうか。こちらは1カ月遅らせる毎に0.7%ずつ増えますので、70歳まで遅らせた場合、42%支給額が増えます。こちらが逆転するのは70歳から受け取り始めて11年11カ月なので、81歳11カ月を超えると、その後はどんどん差が開いていきます。今は人生100年時代と言われていますので、仮に100歳まで生きた場合、その差はどれくらいになるのでしょう? 仮に夫婦で年金を月額22万1277円(モデル世帯2018年)とした場合、その差は約2100万円にもなります。


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