【阪神】
2019年外国人選手活躍度:B
来季の外国人選手展望:B

・外国人投手合計成績
135試合13勝15敗19セーブ50ホールド
※メッセンジャーは日本人扱いのため含めず

・外国人野手合計成績
140試合121安打16本塁打60打点0盗塁

・外国人選手MVP:ジョンソン
58試合2勝3敗0セーブ40ホールド 防御率1.38

 強力なリリーフ陣が3位躍進の大きなポイントとなったが、その中でも外国人選手の活躍が目立った。ジョンソンは一時期少しコンディションを崩して休んだものの、シーズン序盤はほぼ完璧なピッチングでセットアッパーとしての役割を果たした。来日4年目となったドリスも抑えとしては安定感を欠く投球はあったものの、150キロ台後半のスピードは健在で、中継ぎに転向してからは崩れる場面も減った。シーズン終盤にフル回転したガルシアの存在も大きかったと言えるだろう。

 一方の野手は新外国人のマルテがそれなりの結果を残したものの、シーズン途中で加入したソラーテはわずか20試合の出場で退団。貧打解消を担うような外国人選手は今年も獲得することはできなかった。

 来季に向けては早くからフロント陣が動き、ジョンソン、ドリス、ガルシア、マルテの4人に残留の見通しが立っていることは大きい。ただ、やはりチームに必要なのは長打力のある外国人選手。シーズン途中の緊急補強がここ数年続いているだけに、来季はそういうことのない布陣でシーズンを迎えたい。

【広島】
2019年外国人選手活躍度:B
来季の外国人選手展望:B

・外国人投手合計成績
154試合26勝20敗12セーブ34ホールド

・外国人野手合計成績
172試合148安打33本塁打86打点0盗塁

・外国人選手MVP:ジョンソン
27試合11勝8敗0セーブ0ホールド 防御率2.59

 投手陣はジョンソンが1年通じてローテーションを守り、チームトップタイの11勝、リーグ2位の防御率2.59と安定した投球を見せた。昨年フル回転したフランスアも少し成績は落としたもののブルペンには欠かせない存在となり、新外国時のレグナルトは前半戦は見事なピッチングを見せた。この3人の踏ん張りがなければ、さらに苦しいシーズンになっていたことは間違いないだろう。

 誤算だったのが打撃陣だ。バティスタが8月に禁止薬物の使用が発覚して登録抹消。代役となったメヒアもそれなりの結果は残したものの、チームが大きく失速する要因となってしまったのだ。

 来季はジョンソン、フランスア、メヒアは残留が決定しているが、やはり気になるのがバティスタの動向。ここへ来て契約を結ぶ方向と報道されているが、問題が問題だけに今年のようなパフォーマンスが見せられるかは疑問が残る。新外国人も早々に二人獲得を発表するなど動きが早いのは救いだが、バティスタが復活できるかどうかが最も大きなポイントと言えるだろう。

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中日は来季以降が不安