■「闇キャラ」確立し女性ファンが増えている?

 良い思い出がない人をバッサリと切り捨てることができる……そんな潔さに好感を持った人も多いだろう。一方、「自虐のほうにも振り切れている」と証言するのはスポーツ紙記者だ。

「田中はSNSを全くやっていないんです。その理由は、自分が幸せアピールをしても寂しいアピールをしても何やっても叩かれると思っているからだとか。『嫌われている人は何をやってもダメ』だそうで、ここまで振り切れているとある意味すがすがしいですよね。ぶりっ子キャラは同性から嫌われがちでしたが、このまま尻込みせずに思っていても言えないことをズバズバ発言していけば、意外とアラサー独身女性の代弁者という独自のポジションを確立できるのではないでしょうか」

 芸能リポーターの川内天子氏は、田中のターニングポイントに関してこう分析する。

「昨年、雑誌『anan』で“肘ブラ”のセミヌードで美乳を披露しましたが、彼女のキャラが変わったのはその頃からでは。胸が大きいことがコンプレックスだったと語っていますが、隠さずにさらけ出すことで人間としても、ひと皮むけたのでは。ぶりっ子キャラ時代は女性から嫌われていましたが、こうした潔さは女性の共感を呼ぶものです。先日、自身がMCを務めるTOKYO MXの番組で、『今年の漢字は?』と聞かれ、『闇』と答えていました。田中さんも“闇キャラ”が定着してきて、女性ファンが確実に増えているので、今後はそっちの方向に芸風をシフトしていくのではないでしょうか」

 田中は、もともとアナウンス技術に定評がある。それに加えて、女性視聴者から多くの支持を得ることで、来年もさらなる活躍が期待できそうだ。(ライター・丸山ひろし)

著者プロフィールを見る
丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

丸山ひろしの記事一覧はこちら