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ディープ産駒が英クラシックを制した「大きな意味」 高まる日本競馬の国際的評価

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渡部浩明dot.
牡馬クラシック三冠を達成したディープインパクトの産駒が歴史を変える? (c)朝日新聞社

牡馬クラシック三冠を達成したディープインパクトの産駒が歴史を変える? (c)朝日新聞社

 メジャーリーグの歴史を塗り替える“二刀流”大谷翔平選手の活躍ぶりが、スポーツの枠を超えて連日のようにメディアをにぎわせているが、海の向こうからは競馬界にも歴史的転換点になるかという大波が押し寄せてきた。

 2005年に無敗で中央競馬の牡馬クラシック三冠を達成するなど、史上最強の呼び声とともに社会現象を巻き起こしたディープインパクトの子ども(産駒)が、今年で210回目を迎えた本場イギリスの2000ギニーという大レースを勝ったのだ。

 ディープインパクトが達成した牡馬クラシック三冠とは皐月賞、日本ダービー、菊花賞を指すが、これらの体系はイギリスの2000ギニー、ダービー、セントレジャーの3レースを範としており、つまり、イギリスの皐月賞を勝ったような快挙になる。

 サクソンウォリアーと名づけられたディープインパクト産駒は、デビューから無傷の4連勝で2000ギニーを制し、現地6月2日に予定されるダービーでは前売り1番人気に推されるなどまさに日の出の勢い。イギリスのみならず、欧州競馬界にもその名をとどろかす存在となっている。

 サクソンウォリアーが2000ギニーを制覇したことの何が歴史的快挙なのか? それは、現役時代に日本で活躍した馬の産駒が日本で生まれ、現地にわたって本場のクラシック競走を制したことにある。実は日本で活躍した馬の産駒が欧州のクラシック競走を勝った事例は過去にもあり、ディヴァインライト産駒のナタゴラがイギリスの1000ギニー(日本の桜花賞に相当)、ディープインパクト産駒のビューティーパーラーもフランスの1000ギニーを制覇している。しかし、どちらも生まれ落ちた地が日本ではない上に牝馬だったのだ。

 それに対してサクソンウォリアーは日本で種付けから出産まで行われた「Made in Japan」。そして、牡馬であったことが1勝の価値を大きくした。なぜなら、種牡馬としての将来が開けたからだ。牝馬であれば、生涯に出産できるのは多くても10頭ほど。しかし、種牡馬なら1年でその5倍や10倍、あるいは20倍という産駒を残すことができる。人気の種牡馬ともなれば、1回あたりの種付け料が数千万円にも及ぶため、所有者には巨万の富がもたらされる。



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