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マイナス金利だからこそ絶対にしてはいけない“資産運用のルール”って?

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経済ショックは数年ごとに起こっている(「定年後のお金と暮らし2017」より)

経済ショックは数年ごとに起こっている(「定年後のお金と暮らし2017」より)

 マイナス金利や大きく動いている世界経済の中で、虎の子の退職金を守り、増やす方程式とは? 週刊朝日MOOK「定年後のお金と暮らし2017」で、経済行動学も専門の経済コラムニスト、大江英樹さんがズバッと指南。注意点や具体的な対策を紹介します。

大江英樹(おおえ・ひでき)
野村證券で個人の資産運用業務に従事。2012年、オフィス・リベルタス設立。資産運用の正しい知識の普及に努め、幅広く活躍。『マイナス金利でも、お金はちゃんと増やせます。』(KADOKAWA)など著書多数

■見失ってはいけない資産運用の本質

 日銀のマイナス金利政策を私たち個人が特別に恐れたり、不安を抱いたりする必要はありません。しかし、マイナス金利政策下だからこそ、注意しなければいけないことがあります。

 それは、マイナス金利という言葉の響きに不安を募らせ、資産形成や資産運用の本質を見失ってしまい、間違った行動をとってしまうことです。どんなに不安でも、絶対にしてはいけないのは、いきあたりばったりでお金を動かすことです。

 大切な退職金を増やすための資産運用で最低限やってはいけないことが、二つあります。一つは、マイナス金利という言葉にあおられて運用・投資商品の内容も検証せず、買うタイミングも計らずに慌てて投資すること。もう一つは、まとまった額の退職金を注ぎ込んで、いきなり投資を始めることです。

 まず、不安を抱いている人に安心してもらうため、マイナス金利政策を簡単に解説します。

 2016年2月16日から導入されたマイナス金利は、市中の銀行が日銀の当座預金に新たに預けるお金に対しマイナス0.1%の金利を適用する政策です。本来、当座預金には利子はつかないのですが、日銀は08年から0.1%のプラス金利を適用していました。民間の銀行は、融資などのリスクをとらずにお金を預けているだけで日銀から0.1%の利息がもらえたわけです。それが日銀に新たに預けると銀行は損をするのですから、銀行の収益にとってマイナス要因になります。しかし、個人の預金にもただちに大きな影響を与えるかというと、それは考えにくいのです。


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