街頭広告の先駆け? 実はすごい「仁丹」の正体 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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街頭広告の先駆け? 実はすごい「仁丹」の正体

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太田サトルdot.
現在の瓶入り容器。レトロな雰囲気がオシャレとも(写真:森下仁丹株式会社提供)

現在の瓶入り容器。レトロな雰囲気がオシャレとも(写真:森下仁丹株式会社提供)

現在の商標(大礼服マーク)。かつてのものよりスッキリした印象に(写真:森下仁丹株式会社提供)

現在の商標(大礼服マーク)。かつてのものよりスッキリした印象に(写真:森下仁丹株式会社提供)

2013年に再登場、檀蜜のCMも話題になった、「梅仁丹」(写真:森下仁丹株式会社提供)

2013年に再登場、檀蜜のCMも話題になった、「梅仁丹」(写真:森下仁丹株式会社提供)

 ガムの売り上げ減が続くいっぽうで、グミやミント系の錠菓(タブレット菓子)などは好調だという。

 口の中をスッキリ爽快感にしてくれるアイテムの勢力図は、ここ数年で大きな変化をみせている。そんな時代だからこそ、あの“大御所”の存在を忘れてはならない。

「仁丹」。

 銀色の小粒のアイツである。

【「仁丹」の歴史を写真で紹介!】

 誕生したのは明治38(1905)年。実に110年を超える歴史をもつ大ロングセラー商品だ。

 存在そのものは実にメジャー。ずっとそこにある存在。だけど、そんな仁丹のこと、実はあまりよく知らないのではないだろうか。薬なのか、菓子なのか、それとも別の何かなのか。

「現在は医薬部外品の扱いです」

 仁丹の製造販売元・森下仁丹ヘルスケア事業本部の竹中はる花さんは言う。

「気分不快、口臭、二日酔い、悪心嘔吐(おしんおうと)……医薬部外品としての効能・効果はもちろんきちんとあります。かつてはもっといろいろな効果が表記されていました。使用している16種類の生薬は、今では入手が難しくなって産地が変わったものもありますが、処方としては変わってはいません。製法も現在は機械ですが、基本的には同じです」

 仁丹の成分は、甘草、桂皮(けいひ)、丁字など十数種類。これらがあの独特の香りと味の元で、それを銀箔(ぎんぱく)コーティングしているのが銀粒仁丹だ。

 仁丹の前身的存在が、同社(当時は森下南陽堂)が明治33年に発売した「毒滅」。これは、当時流行していた梅毒の対処薬で、パッケージには当時のドイツの宰相ビスマルクの顔が描かれていた。

「創業者の森下博が台湾出兵した際に、現地で何にでもきく総合薬という丸薬が出回っているのを目にしました。それを日本で作れないかというのが最初ですね。ここから試行錯誤を重ね誕生したのが、仁丹です。ただし、赤玉で、もっと大きなものでした」

 その後、小粒化とともに銀箔でコーティングされるようになり、銀粒仁丹は誕生した。

「丹」は中国語で「丸薬」を表す言葉。そして「仁」は、儒教の教えにもとづくもの。

 仁丹といえば、トレードマークとなっている、“ヒゲの紳士”。これは、「大礼服マーク」というそう。竹中さんは言う。

「よく軍人とか将軍とか言われますが、あれは外交官なんです。薬を世界中に広めるための『薬の外交官』という意味を創業者が込めたそうです」

 このマークも、時代に合わせて変化を繰り返し、現在はややシンプルなものになっている。


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