行き詰っていたフリースクール経営を成功へと導いた記者の一言とは? (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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行き詰っていたフリースクール経営を成功へと導いた記者の一言とは?

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大谷由里子dot.#ごきげんに生きよう
マンガ/上大岡トメ

マンガ/上大岡トメ

 ところが、思ったようにうまくいかない。

 言うことをきいてくれない子どもたち。

「岸本さんに預けたのに効果ない」と、文句を言う親たち。

「そんなに簡単にできるはずがない」と、冷たい先生たち。

 そんな現実に、岸本さんは「教育委員会が悪い」「モンスターペアレントが悪い」と、いろんな人を責めた。

 それだけでなく、生徒たちとも言い合いをした。取っ組み合いになったこともある。

 そんなある日、取材を受けた。

 不登校の子どもたちのためにスクールを立ち上げた際の思いを熱く語った。

 けれども、それを聞いた記者が言った。

「本当は、岸本さん、自分のためにスクールを開いたんじゃないですか?」

 驚いた。そして、その言葉が妙に響いた。

「子どもたちのため……と、言いながら、本当は、自分のためだった。僕は、自分の居場所が欲しくて、フリースクールを始めたのかもしれない」

 自分にベクトルが向いた瞬間だった。

「だったら、自分のところに来てくれる子どもたちや、自分に子供を預けてくれる両親に感謝しなければならないはず」

 この日から変わった。


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